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(レポ&写真) [J-NETWORK] 11.9 後楽園:寒川慶一、小宮破り王者に

J-NETWORK "Championship Tour of J Final"
2007年11月9日(金) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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第15試合 メインイベント J-NETWORKスーパーライト級王者決定戦 3分5R
×小宮由紀博(フォルティス渋谷/ライト級1位)
○寒川慶一(SFK/スーパーライト級1位)
4R 1'28" TKO (レフェリーストップ:右肘打ちによる左まぶたのカット)

※寒川が新王者に

 1R 1分過ぎ、小宮が得意のパンチで先手を取るが、寒川は狙っていたという右肘打ちで小宮の左まぶたをカット。この日セコンドにつき、アマ時代から共に練習している、SB王者の及川知浩を彷彿とさせる見事な一撃だ。
 だが実績で勝る小宮は、ドクターチェックの後、右ローを連打で効かせて流れを引き寄せると、一気に距離を詰めてボディブローからのコンビネーションで右フックを当てダウンを奪取。2Rになると出血もおさまり、ローを効かせた後のパンチラッシュで主導権を維持する。
 寒川は苦境が続くが、しぶとく肘で応戦し続けると、3Rには小宮のまぶたからの出血が再び激しくなり、3Rの間で2度ドクターチェックが入る。4Rに入っても出血が続き、通算4度目のドクターチェック。長時間止血が行われた末、最終的には少白竜レフェリーが試合をストップした。
 寒川は35歳にしてベルト奪取に成功。神戸にジムを持ち、関西の他のジムと団体や競技の枠を超えて共に練習した成果であることをアピールした。

第14試合 セミファイナル J-NETWORKミドル級タイトルマッチ 3分5R
△寒川直喜(バンゲリングベイ/王者)
△廣野 祐(NPO JEFA/1位)
判定1-1 (小川49-50/和田49-48/少49-49)

※寒川が防衛

 1、2Rはサウスポーの廣野に対し、寒川が左ジャブを当てつつ、右ミドル、右ロー等を何発も当て優勢。だが3Rから廣野のカウンターの左ストレートと左膝が当たりだし、寒川は後ろに下がる場面が増える。5Rも序盤は左ストレートをもらった寒川だったが、首相撲で逃げ切る。序盤の寒川の攻勢の評価が、他の階級のタイトル戦に比べてやや厳しく、採点はドローとなった。
 辛うじて王座を守った寒川は「俺らしい試合をしちゃった。ドロドロし過ぎた。負けに等しい」と反省。今後については「意味のない世界タイトルよりもこのベルトのほうが価値がある」と話し、J-NET王座を防衛し続けることを表明した。

第13試合 J-NETWORKライト級王座決定トーナメント決勝 サバイバルマッチ1(3分3R+延長1R)
○細野岳範(チームドラゴン/5位)
×黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/6位)
3R 判定3-0 (シーナ30-29/少30-29/和田30-29)

※細野が王者に

 細野と準決勝で戦う予定だった藤原王子が、過酷な減量による脱水症状で入院。リザーブファイトの2選手のうち、ランキングが上位の田中信二を準決勝に繰り上がらせるのが妥当だと思うが、その措置は無く、細野が不戦勝で決勝に進んだ。
 決勝は6月のドラゴン祭りの再戦に。前回は1Rで細野が肘打ちでTKO勝ちしている。
 細野がサウスポーの構えから左ハイや右の前蹴りをヒット。黒田もローで応戦するが、2Rに奥足にローをもらうと、1試合戦っている分のダメージもあり、少し足が流れる。内容的には僅差だったが、軍配は細野。公平な状態での両者の再々戦の実現を期待したい。

第12試合 J-NETWORKバンタム級タイトルマッチ 3分5R
○牧 裕三(アクティブJ/王者)
×古谷繁明(ソーチタラダ渋谷/1位)
判定3-0 (シーナ49-48/少49-48/櫻井49-48)

※牧が防衛

 2Rまで互いにローの打ち合い主体の攻防。3R序盤、古谷が得意の右フックでダウンを奪取するが、これで火のついた牧は膝蹴りで猛反撃。古谷は全くと言っていいほど首相撲に対処できず防戦一方に。牧は3Rの失点を2から1に減らすことに成功する。4Rも牧が膝と右ストレートで圧倒。5Rこそ古谷に肘で額を切られたものの、王座を死守した。

第11試合 J-NETWORKフライ級王座決定トーナメント決勝 サバイバルマッチ1
×薩摩サザ波(TARGET-Z/1位)
○藤鬥嘩裟(天空キック・藤ジム/7位)
3R 判定0-2 (小川29-30/櫻井30-30/シーナ29-30)

※藤が王者に

 鬥嘩裟(つかさ)が左の前蹴り、薩摩が右のロー主体で攻める展開。なかなか手数が互いに出なかったが、3Rに鬥嘩裟が前蹴りで薩摩を2度吹き飛ばし、終盤には肘もヒット。僅差ながらも接戦を制し、悲願の王座奪取に成功した。
 試合後の鬥嘩裟はK-1関係者も見守る中「HIROYA選手に一言言いたい。近い将来に絶対にやると思いますが、絶対負けません」とアピールした。


第10試合 68kg契約 3分3R
○牧野智昭(ソーチタラダ渋谷)
×涼平(TARGET)
1R 2'40" KO (3ダウン:パンチ連打)

第9試合 ライト級 3分3R
×小道洋輔(ドージョー・チャクリキ)
○青津潤平(NPO JEFA)
判定0-3 (28-30/27-30/28-30)

第8試合 J-NETWORKライト級王座決定トーナメント準決勝(2) サバイバルマッチ1
×藤原王子(レグルス池袋/2位)
○細野岳範(チームドラゴン/5位)
不戦勝 (藤原は脱水症状で入院)

第7試合 J-NETWORKライト級王座決定トーナメント準決勝(1) サバイバルマッチ1
×安東辰也(SFK/3位)
○黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/6位)
3R 判定0-2 (28-29/29-29/29-30)

第6試合 J-NETWORKライト級王座決定トーナメント・リザーブ戦 サバイバルマッチ1
×田中信二(ODJ/8位)
○リョウ・ペタス(ザ・スピリットジム/10位)
4R 判定0-3 (8-10/8-10/8-10)
3R 判定1-1 (30-29/29-30/30-30)

第5試合 J-NETWORKフライ級王座決定トーナメント準決勝(2) サバイバルマッチ1
○薩摩サザ波(TARGET-Z/1位)
×山野寛之(チームドラゴン/4位)
判定3-0 (30-29/30-29/30-29)

第4試合 J-NETWORKフライ級王座決定トーナメント準決勝(1) サバイバルマッチ1
×三好 純(y-park/6位)
○藤鬥嘩裟(天空キック・藤ジム/7位)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
※3R左前蹴りで三好に1ダウン

第3試合 J-NETWORKフライ級王座決定トーナメント・リザーブ戦 サバイバルマッチ1
×源リョウ(JTクラブ)
○清水雄介(尚武会)
判定0-3 (29-30/29-30/29-30)

第2試合 フェザー級 3分3R
×鮫島満博(フォルティス渋谷)
○ロベルト(club EDO)
判定1-2 (29-30/28-30/29-30)

第1試合 63.5kg契約 3分3R
×後藤洋平(フォルティス渋谷)
○ケンジロウ(侍塾)
判定0-3 (27-30/27-29/26-30)

Last Update : 11/10 18:37

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