BoutReview
記事検索 by Google

(レポ&写真) [J-NET] 6.3 後楽園:梶原、西山下しWFCA王者に

J-NETWORK "TEAM DRAGON QUEST 1"
2007年6月3日(日) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


 【ONLINE SHOP】DVD「TOMO KIIRE 喜入 衆 -褐色の荒馬-」イケメン王者の全てに迫る


第16試合 メインイベント(3) WFCA世界ライト級タイトルマッチ 3分5R(延長1R)
×西山誠人(J-NET・アクティブJ/王者)
○梶原龍児(チームドラゴン/挑戦者・J-NETライト級王者)
判定0-3 (松本49-50/小川49-50/山中49-50)

※梶原が新王者に
※肘打ち、バックハンドブロー禁止。インターバル90秒。1R1ダウンでも10-9と採点

 西山は伸びのある左ハイと左ミドルで攻撃を散らしつつ、左右のローを梶原の前足に的確に当てる。梶原も何度かストレートとフックを当てるが、西山はすぐさま組み付いて難を逃れる。
 後半戦で西山のローがじわじわと効いてきそうだったが、3Rに入り梶原が距離を詰めパンチを当てると、西山もパンチ合戦に応じるように。一進一退のスリリングな打ち合いの末、終了間際に梶原が右フックで西山に尻餅をつかせる。日本の基準ならダウンとなりそうだが、WFCAが派遣したオランダ人レフェリーはスリップと判断する。

 とはいえ4R以降の梶原は、パンチのコンビネーションを何度も決め、手数で優勢。西山に反撃の糸口を見せない。ジャッジの基準が違うため、ポイント集計中も両者延長に備え準備していたが、ジャッジ3者とも49-50で梶原を支持し、新王者が誕生した。

◆梶原「3年かけて念願の世界ベルトが獲れました。ボクサーの時から見ていた西山選手と試合ができ光栄ですし、勝ててなおうれしいです。ボクサー代表としてK-1のリングに上がりたいです。ヘビー級と70kg級が盛り上がっているけど、60kgは俺が盛り上げます。龍道場を墓場にして、日々精進して行きます。
 今日は遊び心と直感を大事にして戦いました。秋前ぐらいにミュージシャンとしてデビューするので、音楽活動と試合の両方で、WFCAとJ-NETのベルトの価値を、ボクシングのWBAやWBCぐらいに上げたいです。音楽ではリリック(ヒップホップの詞)も僕が書いてるんですけど、戦っている僕にしか言えない言葉があります。世界一の人間としての言葉を伝えたいです。いずれはボクサーの頃から憧れていた徳山昌守選手(元WBC世界スーパーフライ級王者)とも戦ってみたいです」

◆西山「ちょっとの距離の差でやられてしまいました。最初、左ミドルで出足を止められていたけど、パンチの間合いになった時に、パンチをまとめられてしまいました。完璧なプランを作ってたのに、打ち合ったのが間違い。我慢ができなくなったのかも。
(敗戦をどう受け止めているか)J-NET全体に対してもキック界全体に対しても申し訳ない。またチームドラゴンに勢い付かせてしまいました。ここ2試合、全然やりたいスタイルを表現できなくて、今回はベルトを賭けて背水の陣で臨んで、結果負けたけど、何か兆しというか、少し光が見えて来て、もっと(今の)スタイルを追求して行きたいと思いました。今迄は暗闇だったけど、光が見えてきました。気持ちの上では、絶対に辞めたく無いです」

 
第15試合 メインイベント(2) フェザー級 サバイバルマッチ1(3分3R+延長1R)
×正巳(全日本キック・勇心館/全日本フェザー級8位)
○上松大輔(チームドラゴン/J-NETフェザー級5位・全日本フェザー級9位)
2R 0'39" KO (右フック)


 開始しばらく、正巳が重みのある右のストレートとフックで先手を取るが、1R終盤、上松が近づいてからのパンチの打ち合いで左フックを当てると、一気に主導権。飛び膝蹴りも絡め、正巳をKO寸前まで追いこむ。2R開始すぐ、ダメージの残る正巳にパンチを連打し見事KO勝ちを果たした。

第14試合 メインイベント(1) 70kg契約 3分3R
×藤田智也(ドージョーチャクリキ・ジャパン)
○川端健司(チームドラゴン/R.I.S.E. DoAトーナメント'06 3位)
判定0-3 (和田28-30/小川28-30/石川28-30)


 しばらくローの打ち合いが続いたが、2R終盤から川端が右フック、右アッパーを何発も当て、最後まで藤田を圧倒した。

第13試合 スーパーエキシビションマッチ 3分1R
−澤屋敷純一(チームドラゴン/J-NETヘビー級王者)
−尾崎圭司(チームドラゴン/R.I.S.E. DoAトーナメント'06優勝)
勝敗無し


 「いつもはふざけないのでふざけてみた」という澤屋敷は、アフロのカツラ、Yシャツ、ネクタイ、サスペンダーという謎のコスプレ。パンチを打つ度にズレ落ちるサスペンダーを直す姿がかわいらしい。尾崎もテコンドー仕込みの派手な蹴りを披露した。
 尾崎は「来年のチームドラゴンクエスト2ではK-1のベルトを持ち帰ってエキシビジョンをしたい」、澤屋敷は「K-1で頑張って、チームドラゴンの名を広めたい」とマイクアピールした。

第12試合 J-NETWORKスーパーフライ級初代王者決定戦 3分5R
○KENT(湘南格闘クラブ/1位)
×薩摩サザ波(TARGET-Z/2位)
判定3-0 (和田50-47/山中50-47/石川50-48)

※KENTが王者に

 2R、KENTが薩摩の蹴り足をつかんでからの右ストレートでダウンを奪う。3〜4RはKENTが右ローか左ミドルを当てれば、薩摩が肘を狙って接近し、KENTも肘を返すという展開の繰り返しに。最終RはKENTが蹴りの手数で薩摩を封じ、見事ベルトを奪取した。
 KENTは勝利者インタビューで「ダウンを取ったら、向こうが肘を狙ってくるのがわかったので、安全策になって、勝ちに徹してしまった」と試合を振り返った。

第11試合 67.5kg契約 3分3R
×喜入 衆(J-NET・ソーチタラダ渋谷/J-NETスーパーライト級王者)
○吉川英明(チームドラゴン/J-NETウェルター級1位)
判定0-3 (28-29/29-30/29-30)


 1R、喜入(きいれ)がパンチとローのコンビネーションでやや優位に試合を運ぶ。だが、2Rから吉川(きっかわ)は奥足狙いの右ローからパンチの連打につなげる攻撃を何度も成功させ、手数で勝利をもぎ取った。

第10試合 ヘビー級 3分3R
×滝川リョウ(日進会館)
○狂太郎レンジャー(チームドラゴン/J-NETヘビー級5位)
判定0-3 (29-30/28-30/27-30)


 狂太郎が周りながらローを当て、随所でパンチの連打も効かせ完勝。プロデビュー以来の連勝記録を5に伸ばした。試合後は戦隊ドラマもどきのパフォーマンスで観客を楽しませた。

 
第9試合 ヘビー級 3分3R
×富樫龍一(梁山泊)
○高萩ツトム(チームドラゴン/J-NETヘビー級3位)
判定0-3 (29-30/28-30/28-30)


 富樫は巨体に似合わぬアクロバティックな蹴りで観客を楽しませたが、高萩が随所でパンチをクリーンヒットさせ判定勝ちをおさめた。


第8試合 ライト級 3分3R
×黒田アキヒロ(J-NET・フォルティス渋谷/J-NETライト級4位)
○細野岳範(チームドラゴン/J-NETライト級5位)
1R 1'15" TKO (ドクターストップ:左肘打ちによる右まぶたのカット)


 ドラゴン祭りに強い対抗心を持って臨んだJ-NET所属の黒田だが、細野に肘一発で切られ、力を発揮する前にドクターストップ。細野がランキング戦を制した。


第7試合 フェザー級 3分3R
○大刀国秀(天空キック・藤ジム/天空日本フェザー級1位)
×江口光治(チームドラゴン/J-NETフェザー級4位)
3R 1'59" KO (左フック)


 1R序盤、手数が少なくイエローカードをもらった大刀だが、左ハイ一発で江口の右眉を切ると流れを引き寄せ、3Rにパンチと膝のラッシュで2ダウンを奪ったところでKO勝ちとなった。


第6試合 ヘビー級 3分3R
○内田洋一(リアルディール)
×西脇恵一(チームドラゴン/J-NETヘビー級7位)
2R 2'36" KO (右ローキック)


 K-1トライアウト合格者の西脇が1R、パンチの手数で上回ったが、内田がリアルディール仕込みの強烈なローをじわじわと効かせ快勝した。


第5試合 ヘビー級 3分3R
×ジャクソン・ビアフラ(ナイジェリア/山木ジム)
○濱田敦史(チームドラゴン/J-NETヘビー級6位)
判定1-2 (28-29/29-28/28-29)

※1R右フックで濱田に1ダウン

 K-1トライアウト合格者が公式戦で初の直接対決。力任せにパンチを振り回しダウンを先取したジャクソンだが、基礎ができておらず、濱田のローをもらうとあっさりと失速。濱田がローで攻め続け逆転勝ちした。


第4試合 ウェルター級 3分3R
△奥島健三(J-NET・レグルス池袋/J-NETウェルター級10位)
△堤 大輔(チームドラゴン/新空手中量級'07王者)
判定1-0 (30-29/30-30/30-30)


第3試合 56.5kg契約 3分3R
×安田慶二郎(J-NET・AXIS-J/J-NETフェザー級10位)
○荻野隆一(チームドラゴン/J-NETバンタム級5位)
不戦勝 (安田の負傷欠場)

※荻野は磯部和寛(ソーチタラダ渋谷)と1Rのエキシビジョンを行った
 

第2試合 フライ級 3分3R
○藤鬥嘩裟(天空キック・藤ジム/天空日本フライ級5位)
×山野寛之(チームドラゴン/J-NETフライ級7位)
判定3-0 (30-28/30-28/30-28)


 これまで3試合、力量差のある相手との試合が続き、真価の計りきれなかった14歳の鬥嘩裟(つかさ)だが、得意の伸びのある前蹴りを何発も当て山野を圧倒。1Rこそ右フックをもらったものの、2R以降のポイントを取り完勝した。

第1試合 65kg契約 3分3R
×ケンジロウ(山木ジム)
○坂本洸己(チームドラゴン)
判定0-3 (24-30/24-30/24-30)
※2R、3R、ケンジロウにダウン各1

フレッシュマンファイト第2試合 70kg契約 2分3R
△嶽センチャイジム(NJKF・センチャイムエタイジム)
△岡田憲幸(チームドラゴン)
判定1-1 (29-30/30-29/29-29)

フレッシュマンファイト第1試合 54.5kg契約 2分3R
×出貝泰佑(バンゲリングベイ)
○桐生良昭(チームドラゴン)
判定0-2 (30-30/29-30/29-30)

Last Update : 06/04 19:31

[ Back (前の画面に戻る)]



TOPPAGE | REPORT | CALENDAR | REVIEW | XX | EXpress | BBS | POLL | TOP10 | STAFF

Copyright(c) 1997-2007 MuscleBrain's. All right reserved
BoutReviewに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
著作権はマッスルブレインズに属します。