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(レポ&写真) [SB] 10.28 両国:サワー、オロゴン弟に苦戦。宍戸金星

シュートボクシング協会 "国連支援児童福祉・ガン難民救済チャリティーイベント SHOOTBOXING BATTLE SUMMIT GROUND ZERO TOKYO 2007"
2007年10月28日(日) 東京・両国国技館  観衆:7,720人(主催者発表)

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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第9試合 71kg契約 3分3R
○アンディ・サワー(オランダ/チーム・サワー/S-CUP '02 '04王者、K-1 MAX '05 '07世界王者)
×アンディ・オロゴン(ナイジェリア/チーム・オロゴン)
判定3-0 (北尻28-26/坂田28-26/茂木28-26)


 1R中盤あたりからサワーのパンチのコンビネーションが決まるようになるが、オロゴンが左のフェイントからの右ストレートでまさかのダウン先取。これまでのムエタイスタイルからボクシング主体にシフトした成果を早くも発揮し、場内を騒然とさせる。さらにオロゴンは右ストレートでサワーを倒すが、これはスリップとみなされる。
 サワーは2R、鼻血を出しての必死の形相で、パンチとローのラッシュで反撃し、珍しく前方への投げでポイント1を奪う。さらにコーナーに詰めてのパンチと膝の連打でダウンを奪取。お得意の怒濤の攻めでポイントを逆転する。

 その後もサワーの猛攻が続いたが、オロゴンは2度目のダウンは無く、3Rにはパンチとローのコンビネーションを決めてみせる等、最後までタフネスを発揮。「本物のアンディはどっちか?」というテーマが設定されていたが、オロゴンも十分ホンモノぶりを見せつけた。
 サワーは当初、大晦日のDynamite!!出場を目指していたが、11月末のオランダでの試合の後は「休暇を取りたい」と話しており、魔裟斗の希望していたサワー戦が大晦日に実現する可能性は低くなった。

第8試合 70kg契約 3分3R
×緒形健一(シーザージム/S-CUP '06王者)
ブライアン・ロアニュー(オランダ/レッドデビル / スラム)
2R 0'44" KO (右ストレート)


 第5試合終了後の休憩明け、緒形が対戦予定だったアルバート・クラウスの欠場について、派遣元であるFEGの谷川貞治代表がVTRで謝罪。「シュートボクシングのリングで緒形選手とクラウスの試合を必ず実現させる」と約束した。緒形はクラウス欠場の怒りをロアニューにぶつけると話していたが、大会後、シーザー会長も指摘したように、気持ちの切り替えが不十分だったようだ。
 1R中盤、突き刺さるような左ミドルと左膝の連打で主導権を握ると、ロアニューをコーナーに詰めて上下に打ち分けるパンチラッシュ。このまま順当に勝利かと思われた。
 ところがキックボクシングがベースで体格でも勝るロアニューが、2Rにまさかの反撃。開始早々、ロー、ミドル、パンチ、飛び膝の猛攻を仕掛け、膝を顔面に叩き込みダウンを奪う。10カウントギリギリで立ち上がった緒形は、足元がフラフラ。ロアニューのダメ押しの右フックで力無くマットに崩れ、そのまま立ち上がれなかった。

第7試合 77kg契約 3分3R
桜井“マッハ”速人(マッハ道場)
×ヤニ・ラックス(スウェーデン/チームスカンジナビア/修斗ウェルター級(70kg)世界5位・前欧州王者)
判定3-0 (大村30-27/北尻30-27/坂田30-27)


 マッハはいつものテーマ曲の前にPRIDEのテーマを流し入場。両者とも総合のファイターのため、キックボクシング的な動きはややぎこちなかったが、2Rにマッハがパンチの連打の後の膝でダウンを奪取。その後も左ボディを中心とした攻めで優位を維持し完勝した。

第6試合 70kg契約 3分3R
○宍戸大樹(シーザージム/SB日本ウェルター級王者)
×ビックベン・ケーサージム(タイ/ラジャダムナン&WMCスーパーウェルター級王者)
判定3-0 (平30-29/坂田30-29/北尻30-29)


 ビックベンはサウスポーの構えからのローキックと、宍戸の蹴り足をつかんでからの攻撃。1Rはリズムをつかみかねていた宍戸だが、2Rに入ると、バックスピン、バックブローといったお得意の攻めでビックベンをかく乱。ムエタイ王者のお株を奪うように前蹴りも命中させる。ビックベンも2Rまでは重みのあるパンチを打っていたが、宍戸の独特の攻めの影響かスタミナを消耗。3Rには宍戸が左フックを皮切りにパンチの連打でビックベンを追い詰め、見事金星を奪った。

第5試合 ヘビー級 3分3R
ギルバート・アイブル(オランダ/ボスジム)
×桜木裕司(掣圏会館)
1R 1'48" TKO (3ダウン:パンチ連打)


 開始すぐ、桜木が左ハイを放つが、アイブルはブロックしてロープに詰めると、体格差を活かしたパンチラッシュでダウンを奪取。その後もパンチの猛攻で立て続けにダウンを奪い完勝した。

第4試合 70kg契約 3分3R
×ファディル・シャバリ(モロッコ/チーム・サワー/WFCA世界スーパーウェルター級王者)
横田一則(GRABAKA/DEEPライト級(70kg)王者)
判定0-3 (平29-30/坂田29-30/茂木29-30)


 柔道出身の横田が組み付いての投げを多用。なかなか決まらなかったが、3Rに前方への投げに成功しポイント1を獲得し勝利した。シャバリは1Rから息切れし精彩を欠いた。

第3試合 72kg契約 3分3R
×大野 崇(Unit-K/ISKA世界ミドル級王者)
○マルコ・ピケ(オランダ/チーム・サワー/WAKO世界ミドル級王者)
判定0-3 (大村27-30/坂田27-30/茂木28-30)


 リーチの長いピケが、大野の左ミドルに合わせて左フックを当て、1Rからダウンを奪取。大野も左ミドルで果敢に挑んだが、劣勢を跳ね返すことはできなかった。

第2試合 65kg契約 3分3R
○及川知浩(及川道場/SB日本スーパーフェザー級王者)
×阿部裕幸(AACC/修斗ライト級(65kg)世界10位・環太平洋8位)
3R 1'06" TKO (レフェリーストップ:右ローキックで2ダウン後)


 阿部は先日のDEEPの今成戦同様、手の甲を相手に向けた独特の構え。パンチが相手に届くスピードは速いが、相手のパンチとローへの反応が遅くなりサンドバッグ状態に。1Rに2ダウン、2Rにも1ダウンを喫する。及川は5kgの差があるため仕留めるのに時間はかかり、阿部の一発の重みには苦しんだものの、完勝と言っていい内容だった。

第1試合 60kg契約 3分3R
○石川剛司(シーザージム/SB日本フェザー級1位)
×村浜武洋(大阪ファイティングファクトリー/元SB日本カーディナル級王者)
判定3-0 (大村30-28/北尻30-28/平30-28)


 1Rは石川が右ミドルと右ロー、村浜がボディストレートと右ローで攻め、均衡状態が続いたが、2R、石川のパンチが当たりだし、右フックで村浜がダウン。その後、打ち合いで村浜も巻き返したが、あと一歩及ばず。勝った石川は「村浜さん、戻ってきてありがとうございます。シーザー魂を感じました」とシーザージムOBの村浜を讃えた後、及川との対戦を熱望した。

◆ オープニングマッチ

第3試合 60kg契約 3分3R
○歌川暁文(UWFスネークピットジャパン/SB日本スーパーフェザー級1位)
×杉田一朗(心温塾 / チームZST/ZSTジェネシスバンタム級トーナメント2007準優勝)
1R 1'04" TKO (ドクターストップ:膝蹴りによる鼻骨骨折の疑い)

第2試合 70kg契約 3分3R
○中島弘貴(シュートボクセアカデミージャパン)
×塚本拓生(グラップリングシュートボクサーズ)
2R 0'30" TKO (タオル投入)

第1試合 55kg契約 3分3R
○ファントム進也(龍生塾)
×鈴木友則(湘南ジム)
2R 0'45" KO (右ローキック)


Last Update : 10/29 20:38

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