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(レポ&写真) [パンクラス] 10.14 ディファ:近藤、桜木を完封

ワールドパンクラスクリエイト "PANCRASE 2007 RISING TOUR"
2007年10月14日(日) 東京・ディファ有明  観衆:1,870人(超満員札止め:主催者発表)

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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第8試合 メインイベント ライトヘビー級 5分3R
近藤有己(パンクラスism/王者)
×桜木裕司(掣圏会館)
判定3-0 (梅木30-28/谷内30-26/和田30-27)


 黒と赤のパンクラスカラーのスパッツを履き、チャンピオンベルトを巻いて登場した近藤。パンクラスのエースとしての存在感が際立つ。試合では桜木の打撃をかわし、タックルで上になる展開を繰り返し、終始主導権をキープ。3Rともマウントを奪い、パンチを落とし、2Rと3Rにはバックからチョークを奪う場面も。結局判定で終わったものの、マウント以降はバランスをキープし、桜木に一度も上を取らせない完封勝ちだった。
 試合後の近藤は「パンチが効かないと思い関節を狙ったけど相手のガードがきつかった。精一杯の勝ち方です。いくら殴ってもゾンビのように復活するので怖かった」と、慎重ファイトの理由を語った一方「勝てて凄くうれしい」と約10ヶ月ぶりの勝利を素直に喜んだ。
 インタビューは会場ロビーでファンに公開する形で行われ、「みなさんの声援のおかげで頑張れる」と話す近藤に、ファンは暖かい拍手を贈った。パンクラスで試合を見せたのは去年のism興行以来。この日の会場は超満員で、近藤への期待がまだ高いことがわかった。桜木戦の勝利を次にどうつなげていくかに注目したい。

第7試合 セミファイナル フェザー級 5分3R
井上 学(U.W.F.スネークピットジャパン/3位)
×ジョン・ジンソク(韓国/ウルフ・チーム・マックス)
2R 1'47" ギブアップ (肩固め)


 開始しばらくジンソクの打撃のプレッシャーに押され気味だった井上だが、テイクダウンを繰り返し試合の主導権を握り、2Rにマウントから肩固めを極め完勝した。

第6試合 ウェルター級 5分3R
-和田拓也(SKアブソリュート)
-キム・ヒュンクワン(韓国/チーム・タックル)
2R 1'40" ノーコンテスト


 1R、ヒュンクワンの蹴り足をつかんで上になった和田が、ポジショニングとパウンドで優勢。2R、ヒュンクワンが左ストレートを当てたのをきっかけにパンチラッシュを仕掛けたが、このときにバッティング。両者目の回りを切り、ヒュンクワンの右まぶたの傷が深かったためドクターストップがかかり、その時点の内容で判定が下された。

※試合のその場では「2R 1'40" 負傷判定2-0 (岡本20-20/谷内20-19/和田20-19)」で和田の勝利と裁定されたが、審判団のルールの適用に誤りがあり、翌年5月14日にノーコンテストに裁定が訂正された。

第5試合 ミドル級 5分2R
佐藤光留(パンクラスism)
×阿部健太郎(ハイブリッドレスリング山田道場)
2R 2'27" ギブアップ (チョークスリーパーホールド)


 1Rから佐藤がテイクダウンとパウンドで優勢。2Rには阿部を肩からリフトして豪快に倒すと、バックマウントからチョークを極め一本。久々の勝利に笑顔の佐藤は、12月22日のism主催興行ディファ大会でのガジエフ・アワウディン戦を希望した。アワウディンはこれまでismの金井、渡辺を連破している。

第4試合 ライト級 5分2R
アライケンジ(パンクラスism)
×平山貴一(和術慧舟會RJW)
判定2-0 (岡本19-19/谷内20-19/梅木20-19)


 1R、アライが得意の立ち技で左ストレートや膝蹴りを当て優勢。2Rは一転、足関節の取り合い等、グラウンドの攻防中心に。平山もチャンスを作ったが、あと一歩及ばなかった。

第3試合 ウェルター級 5分2R
本田朝樹(パンクラスP's LAB横浜)
×坂口征夫(TEAM坂口道場)
1R 0'52" ギブアップ (ヒールホールド)


 試合前から激しくにらみ合う両者。開始すぐ、組み付いて膝蹴りの打ち合いの後、離れ際に坂口の右フックが炸裂する。本田は真後ろにダウンし鼻血を出すが、追撃に来た坂口をすぐさまヒールホールドで捕まえ、見事逆転勝利を果たした。
 試合前のケンカ腰から一転、試合後の二人は笑顔で互いの健闘を讃えた。マイクを持った本田は「坂口選手、名も無い僕を相手に選んでくれてありがとう。今日の勝利は天国のお母さんに捧げます」と話した。

第2試合 フェザー級 5分2R
×曹 竜也(闘心)
浅野倫久(KILLER BEE)
1R 0'30" KO (右フック→グラウンドパンチ)

第1試合 フェザー級 5分2R
×山澤勇紀(スタンド)
清水隼人(アンプラグド国分寺)
判定0-2 (和田19-20/岡本19-19/谷内19-20)

◆アスエリオ・シウバが挨拶

 第5試合の後の休憩明け、アルボーシャス・タイガーの欠場によりヘビー級王座防衛戦が中止となったアスエリオ・シウバがファンに挨拶。「試合ができず悲しいけど、今日は最後まで日本人の試合を見て下さい。また日本からのオファーを待っています」と話した。
 ラトビア士道館のロバート・ハトムリン師範に代わり、添野達一・士道館総本部師範が記者会見し、アルボーシャスについてまだ確かな情報が入っていないと話した。詳細が判明次第、パンクラスを通じて発表するという。

■パンクラスゲート・フェザー級プロ昇格トーナメント・一回戦

第4試合 5分2R
○本田智昭(KILLER BEE)
×江上 剛(品川CS)
1R 3'56" ギブアップ (三角絞め)

第3試合 5分2R
×廣瀬 勲(ストライプル)
○齊藤 曜(パラエストラ仙台)
判定0-3

第2試合 5分2R
○佐藤将光(坂口道場)
×江泉卓哉(総合格闘技道場武門會)
判定2-1

第1試合 5分2R
○佐々木亮太(B-CLUB)
×工藤一郎(和術慧舟會東京本部)
判定3-0

Last Update : 10/15 11:12

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