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(レポ&写真) [新日本キック] 5.21 後楽園:武田ドロー。正木が新王者

新日本キックボクシング協会 "BRAVE HEARTS 2"
2006年5月21日(日) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第15試合 メインイベント 71kg契約 3分3R
△武田幸三(治政館)
△キム・ソンシク[金 成植](韓国/豊強/ミドル級)
判定1-1 (和田29-29/富沢30-29/少29-30)


 武田復帰2戦目の相手のソンシクは、戦績19戦16勝(5KO)3敗のミドル級の選手。1R、武田はソンシクの軸足に左右のローを着実に当てるが、中盤にパンチの連打を浴び後ずさりしてしまう。とはいえ大きなダメージはなく、すぐさまローでペースを引き戻し、2Rには右フックを当てチャンスを作る。
 3Rも主導権は武田。何度か行けそうな場面はあった。しかし「相手の目が生きていた」「相手が待つので行きにくかった」といい、決定打に欠きドローに終わった。割れた判定に関しては「倒せなかったからどっちでもいい」と気にせず、自身の動きに関し「今日はこないだより悪かった」と反省していた。
 「こないだ」とは4月28日のTITANSでの復帰戦。その試合で1ダウンを奪われて敗れてからわずか23日しか経たずの連戦で、さらに6/30のK-1 MAXでのワンマッチも決まっている。本人は「毎回気持ちを作っていかないと」と話したが、大事な2試合に挟まれた今回、心の底のブレーキがいつもより強めに働いていたとしても不思議ではない。
 前回の試合同様、左目の手術のおかげで「パンチの精度は上がった」とのこと。MAXでは“やるかやられるかの勝負”に出る本来の武田幸三が見られることを期待したい。

第14試合 メインイベント 日本ウェルター級タイトルマッチ 3分5R
×井場洋貴(治政館/王者)
○正木和也(藤本/2位)
1R 2'25" KO (3ダウン:右フック)

※正木が新王者に

 1R序盤から互いに右ストレートを当て、正木が右フックで井場をひるませると一気にペース。右フックで立て続けに3ダウンを奪い、20戦目にして初めて王座に就いた。
 試合後はリング上で大野信一朗、石井宏樹、松本哉朗の藤本ジム3王者と記念撮影。協会の日本王者6名のうち4人が藤本ジムとなり、新たな黄金時代到来を印象づけた。

※第9試合の後の休憩明け、ホカトモヒロ(治政館)の引退式が行われた。ホカは1969年8月13日鹿児島生まれの36歳。極真空手をベースに96年12月15日にキックでプロデビューし、通算戦績24戦12勝(2KO)8敗4分。元日本ウェルター級3位、元全日本キックライト級3位、元J-NETWORKウェルター級1位。今後は治政館で後進の指導にあたる。

第13試合 セミファイナル 52kg契約 3分3R
×建石智成(尚武会/日本フライ級王者)
○レオン・ケイスケ(誠真/日本フライ級3位)
判定1-2 (富沢29-30/山中30-29/少29-30)


 1R、レオンが左ストレートで建石をスリップさせる。その後も左ボディを当てる等、パンチ戦では上だが、建石も右ローを返し一歩も引かない。3R、建石が単発ながらも右フックと右ローを当て続ける。おそらく1Rと3Rの評価で判定が分かれたようで、1-2でレオンに軍配。建石は信じられないといった様子で立ちつくし、勝利者トロフィーを勝手にもらって退散してしまった。


第12試合 セミファイナル 55kg契約 3分3R
×蘇我英樹(市原/日本バンタム級1位・前王者)
○木暮 智(ビクトリー/日本バンタム級4位)
2R 1'10" TKO (ドクターストップ:肘打ちによる額のカット)


 パンチとローで主導権を握った蘇我が、1R終了際に左フックでダウンを奪い、2Rも左ストレートと左ボディで攻める。だが、木暮が左肘打ちでダウンを奪い返すと流れが変わり、最後は左肘で切り裂き逆転TKO勝ちをおさめた。蘇我は7/16(日)後楽園大会での深津飛成との再度のタイトル戦を前に、痛い黒星を喫してしまった。


第11試合 ミドル級 3分3R
○山崎銀次郎(宇都宮尾田/2位)
×松崎勇気(治政館/3位)
判定2-0 (石川29-29/富沢30-29/和田30-29)

第10試合 ウェルター級 3分3R
○荻野兼嗣(ビクトリー/1位)
×高崎博一(誠真/8位)
判定2-0 (石川30-29/富沢30-30/少30-28)

第9試合 ライト級 3分3R
×石原裕基(伊原/4位)
○トゥンソンノーイ・シンポンローハー(タイ/フェザー級)
1R 0'19" TKO (ドクターストップ:肘による額のカット)

第8試合 ライト級 3分3R
×栗本初男(横須賀太賀)
○中尾 満(伊原)
判定0-3 (29-30/27-30/28-30)

第7試合 ウェルター級 3分3R
△佐々木泰士(トーエル)
△緑川 創(藤本)
判定1-0 (30-29/30-30/30-30)

第6試合 ミドル級 3分2R
△英雄マクシマス(八景)
△喜多村誠(伊原)
判定0-0 (18-18/18-18/18-18)

第5試合 ウェルター級 3分2R
×TETSURO(トーエル)
○滝田純一(伊原土浦)
判定0-3 (17-18/18-19/17-19)

第4試合 ライト級 3分2R
△大塚隼人(ビクトリー)
△松本芳道(八景)
判定1-0 (20-19/19-19/19-19)

第3試合 フェザー級 3分2R
○拳士浪(治政館)
×下田舞汝武(尚武会)
判定3-0 (20-17/20-17/20-17)

第2試合 フェザー級 3分2R
△王子(横須賀太賀)
△高橋勝治(藤本)
判定1-0 (20-19/19-19/19-19)

第1試合 ライト級 3分2R
×中込健一(治政館)
○白木伸美(トーエル)
判定0-3 (18-20/19-20/18-20)

Last Update : 05/22 12:54

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