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(レポ&写真) [NJKF] 1.15 後楽園:岩井&高橋、ノンタイトル戦で完勝

ニュージャパンキックボクシング連盟
"ADVANCE I 〜前進〜"

2006年1月15日(日) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳  【→掲示板スレッド】
 
第10試合 メインイベント 57.5kg契約 3分5R
○岩井伸洋(OGUNI/フェザー級王者)
×安田和伸(岩瀬/フェザー級3位)
判定3-0 (センチャイ50-45/山根50-45/シーナ50-45)

※3R左ストレートで安田1ダウン

 両者は1年前に対戦。その時はまだ1位だった岩井が判定勝ちしている。
 安田は恒例の演歌を唄いながらの入場パフォーマンス。北島三郎の「まつり」を2番まで熱唱する。下手なら観客をシラけさせるが、プロ並の歌声で魅了。自然と手拍子が起こる。ちなみに前回対戦時は「きよしのズンドコ節」だった。
 試合は岩井のサウスポーからの左ミドルとストレート、安田の右ミドルと右ストレート。1Rから激しい打ち合いが繰り広げられる。だが岩井は3週間のタイ修行帰りの成果を発揮。次第に安田を追いつめるように。3R終盤には左ストレートでダウンを奪う。安田は両目が腫れ上がりドクターストップ寸前となったが、闘志は全く衰えず。最後まで劣勢を覆すことができなかったが、5Rには右ストレートを一発お返しし、会場を熱狂させた。

 圧勝の岩井は自己採点は「70点」とまずまずの様子。セコンドの高津氏も「狙って攻撃が当てられるようになった」と成長を讃えた。さらに最優秀新人賞・久保優太が高校生の間にベルトを獲りたいと話している件を聞くと「いつでも受けて立ちます」と答えた。
 一方の安田はパンフに家業を継ぐため今日で引退という話が書かれていたが、引退のつもりは無いことを明かし「今までも農業に合わせて休み休みやってたんでね。また気が向いたらやります」「これからは農業とキックと唄の三足のわらじで行きますよ」と笑い飛ばしていた。安田は04年1月の国分省吾戦で、1Rに両者2度ずつダウンする激闘を繰り広げたこともあり、入場も試合もコメントでも楽しませてくれる選手。今後もNJKFのリングを盛り上げてもらいたものだ。
 

第9試合 メインイベント 51kg契約 3分5R
○高橋拓也(拳之会/フライ級王者)
×西村 勝(E.S.G./フライ級6位)
判定3-0 (センチャイ50-47/高木50-47/シーナ49-47)


 8月にMAの森田に敗れて以来の試合となった高橋。キックに専念する道を選んだが、本調子には戻らず。アッパーやバックブローを何発もクリーンヒットさせるが、コンビネーションやその後の畳み掛けがうまくいかない。セコンドのアドバイスへの反応も遅れる。一方の04年バンタム級新人王・西村は、中盤まではパンチで追いつめたり、高橋のお株を奪うような飛びヒザで奇襲したりと健闘。最後まで一度もダウンせず、今後につながる内容を残した。
 なお、試合後にはTOMONORIが高橋に花束を贈呈。4/9 岡山・山陽ハイツ体育館大会・拳之会主催興行で、両者によるフライ級タイトルマッチが行われることが発表された。
 

第8試合 58kg契約 3分5R
○大川眞人(大和/NJKFフェザー級1位)
×ランスワン(タイ/元ムエタイ4冠王)
4R 2'52" KO (右ハイキック)


 大川は昨年5月のフェザー級王座決定戦で岩井と対戦。延長の末ベルトを譲り、金髪を坊主に変え心機一転して戻ってきた。試合前にはK-1の武蔵が大川に花束を贈呈し会場が盛り上がる。
 中盤までランスワンがストレートをクリーンヒットさせたり、蹴り足をつかんでうまくコカしたりと、大川を翻弄する。だが38歳ということもありスタミナ切れ。4Rに大川がチャンスを逃さず右ハイを3発クリーンヒットさせ、初のKO勝ちをおさめた。
 

第7試合 ヘビー級 3分5R
○天昇山(キング/3位)
×加瀬大策(ARMS/元MA日本ヘビー級2位)
1R 2'56" KO (右ストレート)


 互いに一発を警戒したアウトボクシングで長期戦が予想されたが、天昇山の蹴り足をつかんだ右ストレートで加瀬が左目を負傷。そのまま立ち上がれず試合終了した。
 

第6試合 ライト級 3分5R
×ミシマ(格闘道場G-1/6位)
○ガンバ黒田(OGUNI/10位)
5R 0'04" TKO (ドクターストップ:左眉のカット)


 3Rまで静かな展開だったが、4R終盤に黒田がパンチと膝のラッシュ。ミシマの眉が切れ、試合終了した。

第5試合 バンタム級 3分5R
○美保裕介(PIT/7位)
×三好 純(Yパーク)
4R 0'05" TKO (ドクターストップ:左目尻のカット)


 パンツに「フック船長」の文字を入れる美保が1R、左右のフックの連打でダウン先取。2Rに右ストレートでダウンを奪い返され、右ローにも苦しむが、肘で三好の目尻をカットに成功。無敗記録を8に伸ばした。

■2005年度NJKF年間表彰

殊勲賞 山本雅美(北流会君津) TOMONORI(OGUNI)
敢闘賞 真二(OGUNI)
技能賞 国崇(拳之会)
努力賞 真二(OGUNI)
最優秀新人賞 久保優太(立川KBA)
新人賞 大和哲也(大和)

ゴング格闘技賞 久保優太(立川KBA)
格闘技通信賞 TOMONORI(OGUNI)
フルコンタクトカラテ賞 久保優太(立川KBA)
アッパー賞 国崇(拳之会)
サムライTV賞 童子丸(キング)

※マスコミ関係者9社、連盟理事役員7名、ジム会長1名、事務局ほか計20名による投票


第4試合 フェザー級  3分3R
△千葉良太(OGUNI)
△大村タカ(東京北星)
判定1-0 (30-29/30-30/30-30)

第3試合 ライト級 3分3R
○一輝(OGUNI)
×大和哲也(大和)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)

第2試合 フェザー級 3分3R
○赤十字竜(キング)
×中西大介(OGUNI)
判定3-0 (30-28/30-28/30-28)

第1試合 フェザー級 3分3R
×山下泰央(E.S.G.)
○レッガラー・オーエンジェイ(タイ/東京北星)
1R 2'10" KO

Last Update : 01/22 16:36

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