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(レポ&写真) [NJKF] 5.3 後楽園:笛吹2階級制覇。フェザーは岩井が王者に

ニュージャパンキックボクシング連盟 "INFINITE CHALLENGE IV 〜無限の挑戦〜"
2005年5月3日(火/祝) 東京・後楽園ホール

  レポート:井原芳徳  写真:小林秀貴  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第10試合 トリプルメインイベント NJKFウェルター級タイトルマッチ 3分5R
×石黒竜也(東京北星/王者)
○笛吹丈太郎(大和/2位)
判定0-3 (シーナ46-48/山根47-49/センチャイ45-50)

※笛吹が新王者に。ライト級に続き2階級制覇
※2R噛み付きの反則により石黒に減点1

 今回も熊のプーさんの着ぐるみを着てかわいらしく入場した石黒だが、リングインするやいなや笛吹に近寄ってガンを飛ばし挑発。ゴングが鳴るといきなり右フックで飛び込み、パンチと肘でケンカファイトを仕掛ける。2Rにはラフファイトがさらにエスカレート。突き倒して笛吹の左腕に噛み付く暴挙で減点1を喫する。だがそんな中でも右ローをじわじわと効かせる等小技を活用。笛吹になかなかチャンスを与えない。

 しかし3Rから笛吹のパンチが当たりだし一気に形勢逆転。石黒もローを返すが、笛吹の猛攻は止まらない。石黒はダウンこそしなかったものの、結局最後まで反撃の糸口を見出せず初防衛に失敗。笛吹が見事2階級制覇を成し遂げた。

◆笛吹「噛み付きだけじゃないですよ。金的蹴り、引っかき、目つき、頭突き。一通り反則をしてきましたね(写真:左腕のアザが石黒に噛み付かれた箇所)。でも石黒君を責めてるわけじゃなくて、格闘技をやる人間はそれぐらいの気持ちでちょうどいいと思います。僕のパンチもまともに当てさせてくれなかったし、たった10戦であの実力というのは末恐ろしいですよ。
 今後は仕事や家庭との兼ね合いがあるんで、いつまで現役を続けられるかわからないんで、誰と戦うかとかは考えていないですね。ウェルターでも減量がきついんで。K-1?自分とは縁が無い世界だと思っています」

第9試合 トリプルメインイベント NJKFフェザー級王座決定戦 3分5R
△岩井伸洋(OGUNI/1位)
△大川眞人(大和/2位)
6R 判定2-1 (シーナ10-9/高木9-10/山根10-9)

5R 判定1-1 (シーナ48-48/高木49-50/山根50-49)
※岩井が新王者に。6Rはマスト判定。公式記録はドロー

 サウスポーの岩井が左ミドル、オーソドックスの大川が右のローとミドルを当てる攻防が続く。岩井がパンチの連打、大川が膝を使う場面もあったが、基本的に展開が変わることがなく、判定は三者三様で延長戦に突入。序盤は岩井が下がりながらパンチの連打を当て、大川が終盤に右ストレートで反撃するという、ジャッジ泣かせの攻防となり、スプリットで岩井に軍配が上がった。
 新王者となった岩井は「まだまだフェザー級のチャンピオンが日本にはたくさんいます。これから彼らと戦って、このNJKFのベルトが一番価値があることを証明します」と宣言した。バンタム、フライでは既に全日本キック等との対抗戦が実現しており、フェザーでも60kg契約のIKUSA GPも開催される等、周囲の環境は整いつつある。この中に岩井がどう絡んで行くかに注目だ。

 

第8試合 トリプルメインイベント 67kg契約 3分5R
×デットチュポン・ソー・ギェンシリパット(タイ/スーパーライト級)
○石毛慎也(東京北星/NJKFウェルター級1位)
3R 0'29" KO (右ローキック)


 40戦30勝10敗、22歳のムエタイ戦士に対し、石毛もムエタイスタイルで応戦。その中で着実にローを当てダメージを与える。2R終盤に起死回生の右肘一発で左眉尻を切られてしまったが、その後も右ローで攻め続け、3Rに見事KO勝ちをおさめた。
 リング上で石毛は「日本の試合自体が久しぶりですけど、勝てたのも久しぶりですのでうれしいです」と安堵の表情。さらに「K-1だけじゃなく、キックボクシングも応援してください。ニュージャパンも応援してください」と観客にアピールした。

第7試合 セミファイナル バンタム級 3分5R
○米田貴志(OGUNI/NJKFバンタム級2位)
×山本ノボル(KAKUMEI契明/MA日本バンタム級2位)
判定3-0 (49-47/49-47/49-47)

※クリンチが多いため5Rに両者減点1

 サウスポーから手数多く攻める米田が、2Rに左テンカオと左肘の連続攻撃でダウンを奪う。その後も左のミドル、膝、ストレート等で攻勢をキープ。MAキックからの刺客を退けた。

第6試合 フェザー級 3分5R
×土屋ジョー(JTクラブ/5位)
○安田和伸(岩瀬/4位)
判定0-3 (シーナ47-49/多賀谷46-50/センチャイ46-50)


 安田が前蹴り、ミドル、ローを何発も当て主導権を維持。試合前は相手をにらみつけ挑発していた土屋だったが、試合ではパンチが空を切るばかりで動きが冴えなかった。

第5試合 ライト級 3分5R
×押炉花者(町田金子/7位)
○飯塚英史(OGUNI/9位)
判定1-2 (センチャイ48-49/高木49-48/シーナ49-50)

第4試合 フェザー級 3分3R
×飛雄馬(OGUNI)※星佳孝から改名
○久保優太(立川KBA)
判定0-3 (29-30/29-30/27-30)

第3試合 51.5kg契約 3分3R
×鈴木光生(岩瀬)
○薩摩サザ波(TARGET)
3R 1'31" KO

第2試合 ミドル級 3分3R
○守屋拓郎(町田金子)
×藤本治男(健心塾)
2R 2'29" KO

第1試合 64.5kg契約 3分3R
○丸山寛文(健心塾/ウェルター級)
×信田祐也(岩瀬/ライト級)
2R 2'22" KO

Last Update : 05/07 21:02

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