(レポ&写真) [NKB] 7.24 ディファ:考える喧嘩師、仮想DAVIDに完勝
キック・ユニオン "ディファ有明大会" 2005年7月24日(日) 東京・ディファ有明 認定:NKB実行委員会
レポート&写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
第12試合 セミファイナル ミドル級 3分5R ×吉野健太郎(渡辺/NKBミドル級2位) ○我龍真吾(ファイティングマスター/J-NETWORKウェルター級王者) 4R 1'45" KO (パンチ連打)
考える喧嘩師、世界タイトルマッチの予行演習で完勝
喧嘩師の愛称を持つ我龍真吾。6/19のR.I.S.E.の龍二戦のダウンを奪い合う壮絶なファイトで、そのイメージがいっそう定着した感がある。 しかし「喧嘩師、イコール単なる殴り合い好き」と思っていると大間違いだ。よく不良時代の喧嘩自慢をする人は、「○○の状況で殴られたらこう対処する」というのを普段から頭の中でシミュレートしていた、という話をする。こう言っちゃ失礼だが、彼らは喧嘩のことになると、とにかくよく頭を使う。
この日の我龍は、来るべく「大喧嘩」=8/14 MAキック・ディビッドの持つUKF世界ジュニアミドル級王座挑戦のシミュレーションをしながら試合をしていた。ディビッドはカウンターを得意とする選手。安易に打ち合いに持ち込まず、いかに相手を崩してチャンスに持ち込むかが、この日の我龍の宿題となる。
試合前は恒例のにらみ合い。普段の温厚な雰囲気とは裏腹に、吉野は我龍に負けじと睨みつけ、レフェリーが必死に両者を分ける。 ゴングが鳴ると、吉野が得意の首相撲からの膝を叩き込み主導権。リーチ差も活かし、我龍の距離にさせない。我龍がローを打てば、吉野もローを返し、一進一退の五分のまま2Rへ。 すると我龍は距離感をつかんだか、相手が前に出てもうまく下がり、右ローの的確さがアップ。吉野の足元がふらつくように。組み付き際にもパンチをこつこつ当て、うまくスタミナを奪う。3R、序盤こそ吉野が右ストレートの連打を当てるも、勢いは最初だけ。あとは我龍のローに苦しめられる。
4R、事前の予告KOラウンドに、喧嘩師は勝負に出る。それまで右ローで下に意識を散らしていたが、狙っていたという左ボディを一撃。さらにパンチと左膝蹴りを連打。なかば組倒すような強引な形だったが、背中をつけ寝転んだ吉野にレフェリーはダウンを宣告する。勝機と見た我龍は出会い頭に左ボディ。これで吉野の動きを止めると、左前蹴り、コーナーにつめてのパンチの連打で2度目のダウンを奪う。吉野はコーナーでうずくまったままファイティングポーズを取ることができず、試合終了となった。
我龍は作戦どおりの完勝。ウェルター級の我龍だが、ミドル級の相手に力負けをしなかったことも、ジュニアミドルでアメリカ人と戦うタイトルマッチに向けての自信となった。ダメージも無く、心技体の揃った状態で大喧嘩の日を迎える。
第13試合 メインイベント NKBフェザー級タイトルマッチ 3分5R ×松本浩幸(八王子FSG/王者) ○富原 誠(神武館/1位) 判定1-2 (加賀見47-49/君塚49-48/前田47-50) ※富原が新王者に
1R中盤、松本の右ストレートに苦しんだ富原だったが、終盤に左右のストレートを当て反撃。さらには肘もうまく当て、松本の左目尻を切り裂くのに成功する。ドクターチェックを受ける松本は、コーナーを蹴飛ばして悔しさをあらわに。冷静さを欠いてしまい、さらにその後も肘をもらい2度のドクターチェックを受ける。パンチで反撃する場面もあったが、流れを引っくり返すまでには至らず。なぜか判定は割れてしまったが、去年9月から3連勝中の富原が時の勢いの差を見せつけ王座奪取に成功した。
第11試合 ライト級 3分5R △高野洋一(神武館/3位) △高橋賢哉(渡辺/5位) 判定0-0 (前田49-49/加賀見50-50/川上50-50)
第10試合 フライ級 3分5R ×山上雅智(八王子FSG/3位) ○大石 心(徳心会) 判定0-3 (48-49/48-49/48-49) ※2Rバック肘で山上に1ダウンあり
第9試合 ライト級 3分3R △松永 敦(渡辺) △石川 竜(八王子FSG) 判定1-0 (30-30/30-29/30-30)
第8試合 ライト級 3分3R △竹村 哲(村越) △小金 旭(神武館) 判定1-1 (29-30/30-29/30-30)
第7試合 ライト級 3分3R ×NOBU(大塚) ○稲葉竜太(TEAM.OJ) 2R 0'44" KO
第6試合 フェザー級 3分3R ○天野雄一郎(JK国際) ×猪ノ川真(大塚) 判定2-1 (30-29/29-30/30-29)
第5試合 バンタム級 3分3R ○山口 翔(神武館) ×川島正浩(TEAM.OJ) 判定3-0 (29-28/29-27/29-27)
第4試合 バンタム級 3分3R ○小柴学丈(大塚) ×片平将仁(村越) 3R 1'13" KO
第3試合 ウェルター級 3分3R ○丸 康朝(八王子FSG) ×田中智之(大阪真門) 判定3-0 (30-27/30-26/30-26)
第2試合 ミドル級 3分3R ○草木原竜介(八王子FSG) ×野原秀昭(大阪真門) 3R 1'37" TKO (ドクターストップ:右目尻のカット)
第1試合 フライ級 3分3R ○山下將之(テツ) ×大山昭博(金子) 1R 2'12" KO
Last Update : 08/12 13:06
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