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(レポ&写真) [新日本キック] 3.20 後楽園:松本、チャルムサックと引分

新日本キックボクシング協会 "MAGNUM 7"
2005年3月20日(日) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第10試合 セミファイナル ミドル級 3分3R
△松本哉朗(藤本/日本ミドル級王者)
△フジ・チャルムサック(タイ/伊原/元プロムエタイ協会Sウェルター級王者)
判定1-1 (江刺家30-29/北沢29-30/珠川30-30)


 サウスポーのチャルムサックに対し、松本は着実に右ローを当て続け、接近戦では右アッパーをねじ込む等健闘。チャルムサックの左ミドル、左肘をもらっても、ひるむことなく真っ向勝負を繰り広げる。結局判定は三者三様でドローになってしまったが、あのブアカーオとも接戦を繰り広げたことのあるチャルムサック相手にここまで渡り合ったことは大きく評価されていいだろう。ローを効かせていたので、4Rから先があれば勝てていたかもしれない試合内容だった。

 


 

第13試合 メインイベント ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級タイトルマッチ 3分5R(インターバル2分)
○シン・ノッパデッソーン(タイ/伊原/王者)
×チャーンヴィット・ギャットトーボーウボン(タイ/5位)
判定3-0 (49-46/49-46/50-46)

※ノッパデッソーンが防衛
※1R右ハイキックでチャーンヴィットが1ダウン

 試合前のワイクーから全てタイ式で行われたこの試合。1Rも軽い打ち合いで様子見のタイ式で進んだが、終盤にノッパデッソーンが軽めに放った右ハイがチャーンヴィットの後頭部にクリーンヒット。チャーンヴィットは膝から崩れるようにダウンを喫してしまう。
 その後はノッパデッソーンが右ミドル、サウスポーのチャーンヴィットが左ハイを当て続ける展開が淡々と続く。タイ音楽のBGMの音量が大きすぎて、攻撃のヒットした音が聞こえにくく、客の歓声も会場に響かない状態となってしまったことも災いし、今ひとつ盛り上がりに欠けるまま終盤ラウンドへ。チャーンヴィットはダウン狙いのパンチを多様するようになるが、有効打は少ない。膝と肘の打ち合いもテクニカルだったが、結局最後までヤマ場のないまま試合終了。ノッパデッソーンの王座防衛となった。
 だが新しいラジャダムナンのベルトがタイで製作中のため用意されず、前代未聞のベルト無しの表彰セレモニーに。期待の高さの割にはやや低調なタイトルマッチに終わってしまった。

第12試合 メインイベント 日本フェザー級タイトルマッチ 3分5R
○菊地剛介(伊原/王者)
×大刀国秀(藤/3位)
2R 終了時 TKO (ドクターストップ:左まぶたのカット)

※菊地が防衛

 1R、菊地が右ハイをクリーンヒットした直後、大刀が左まぶたをカットし大出血。1R終了後、ドクターチェックを受ける。2Rもさらにまぶたを狙った攻撃を浴び、再度ドクターチェック。大刀が組み付く展開が多くなってしまい、ようやく2R終了時にドクターストップがかかり、試合終了となった。
 マイクを持った菊地は「完全に倒したかったんですけど、面白く無い試合にしてしまってすみません。また頑張ります」とアピールした。

第11試合 メインイベント 日本ライト級タイトルマッチ 3分5R
○石井宏樹(藤本/王者)
×マサル(トーエル/2位)
判定3-0 (島田50-47/江刺家50-48/北沢50-48)

※石井が防衛

 パンチの連打を当てた後のロー、あるいは膝蹴りを当てた後のハイ。クリーンヒットを当てた後もさらにクリーンヒットをかぶせる華麗なコンビネーションで、石井が優位をキープする。マサルは飛び込んでのパンチや肘を多用。次第にクリンチが増え、やや膠着状態に陥ったが、4R開始早々、石井は左肘一発でマサルの右上まぶたをカット。4R終盤にはパンチと肘の猛ラッシュでダウンを奪いにいく。5Rも石井が攻勢。終了間際にバックブローを放ったところに左ミドルを合わされ、背中にもらってしまい一瞬ぐらついたが、危なかったのはこの場面ぐらい。石井がマサルとの3度目の対戦でも圧勝した。

第9試合 セミファイナル フライ級 3分3R
○深津飛成(伊原/1位)
×S.D.A.P(ホワイトタイガー/4位)
1R 0'48" TKO (タオル投入:左フックでダウン後)


 距離を取って右ローを当てるS.D.A.Pの蹴り足をつかんで、深津は右ロー。そのあと少し攻防が続き、二撃目の左フックでS.D.A.Pからダウンを奪う。S.D.A.Pは立ち上がろうとするが足元がおぼつかず、セコンドがタオルを投入し試合は秒殺決着となった。
 マイクを持った深津は「長い休みだったけど、今日で完全復活!」と宣言。マイクを返した後も、「今年は待ってろよ!楽しいぞ!」と叫んでいた。

第8試合 ヘビー級 3分3R
○内田ノボル(ビクトリー/1位)
×リカルド・バン・デ・ボス(オランダ/伊原)
判定3-0 (島田29-28/深瀬30-26/北沢30-27)

※1R右ストレートでバン・デ・ボスが1ダウン

 バン・デ・ボスが前蹴りや左ボディを当てれば、内田は左ハイ、右ロー等で応戦。ヘビー級であることを感じさせない素早い攻防に場内が湧く。1R残り10秒、内田は右ストレートでダウンを奪取。その後も下がりながらロー、ハイ、ストレートを当て続け、接近戦でも膝を当て主導権をキープし完勝。今年のK-1ジャパンGP参戦に向け好調をアピールした。

第7試合 フェザー級 3分2R
○中尾 満(伊原)
×ユースケ(トーエル)
1R 2'08" TKO (ドクターストップ:右頬のカット)

第6試合 ウェルター級 3分2R
○中澤 賢(治政館)
×大谷昌弘(尚武会)
判定3-0 (20-18/20-18/20-17)

第5試合 フェザー級 3分2R
○関根英雄(治政館)
×大川俊彦(トーエル)
判定3-0 (20-19/20-19/20-19)

第4試合 ライト級 3分2R
△垣原卓也(伊原土浦)
△藤田ゼン(横須賀太賀)
判定1-1 (19-19/20-19/19-20)

第3試合 フライ級 3分2R
○池田茂由(伊原)
×松井 久(藤)
判定3-0 (20-18/20-19/20-18)

第2試合 ヘビー級 3分2R
○巌 士鎔(伊原)
×ALI将闘(藤)
判定3-0 (20-19/20-19/20-19)

第1試合 フェザー級 3分2R
×早草義記(治政館)
○ファイティング高沢(宇都宮尾田)
判定0-2 (20-20/19-20/19-20)

Last Update : 04/02 23:46

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