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(レポ&写真) [シュートボクシング] 3.6 後楽園:宍戸、菊地に粘り勝ち

シュートボクシング協会 "SHOOT BOXING 20th Anniversary Series"
2005年3月6日(日) 東京・後楽園ホール

  レポート:井原芳徳  写真:小林秀貴  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第8試合 SB日本ウェルター級王座決定戦(67kg契約) 3分5R
○宍戸大樹(シーザージム/S-cup 2004準優勝・前SB日本Sライト級王者)
×菊地浩一(寝屋川ジム/SB日本ウェルター級2位)
判定3-0 (大村50-49/茂木50-49/角田50-47)

※宍戸が新王者に

 サウスポーで前に出る菊地に対し、宍戸はバックステップ。1Rは距離を取っての様子見の展開に。2Rからようやく宍戸がパンチ、バックブロー、右ミドルで手数で上回り始めるが、菊地はクリーンヒットを当てさせない。3Rも同様の展開だが、終盤、菊地がパンチの連打をヒット。だが追い詰めるには至らず、宍戸はうまく組み付いて防御する。
 4Rも一進一退の展開。激しい打ち合いで満員の会場は盛り上がるが、互いになかなか打開策を見出せない。しかし5R、キャリアで勝る宍戸が底力を発揮。開始早々、パンチの連打、バックスピンキック、右ミドルでラッシュを仕掛ける。菊地も力を振り絞りパンチで応戦しようとするが、振りが雑で空振りで流れてしまう。終盤には宍戸はアッパー、バック肘も繰り出し、勝利を印象づけた。

 菊地はデビュー以来の連勝記録が12でストップしたが、4R途中まで宍戸とほぼ互角に渡り合い大健闘。この試合で正式に、サワー・土井・緒形・宍戸と並ぶ、SBのメインイベンターとしての地位を確立できたといえよう。

◆宍戸「菊地選手はしぶとかった。ここまで手こずるとは。サウスポーからの左ロー対策をしてきましたが、予想以上に手数が多くて苦しかったです。テクでは土井さんが上ですけど、前に出るガムシャラが凄かったです。
 昔から得体の知れなさを感じていましたが、平常心を内に秘めているのを、やりながらでも感じましたね。回転技を多用したのは、正攻法は難しいと思ったからです。(終盤のラッシュは?)覚えていないですけど、終盤のラウンドのポイントを取らなきゃいけないとうのは、シーザー会長の教えなので。
 アンディ・サワー以外で、日本人でライバルと呼べる選手ができて良かったです。世界の強豪とやっても勝てる選手だと思います。これからは一緒にSBを盛り上げていきたいです。僕の目標はアンディへのリベンジ。負けたままで来年は迎えられないんで」

第9試合 メインイベント 71kg契約 3分5R
○緒形健一(シーザージム/SB日本スーパーウェルター級王者)
×シェイン・ウィガンド(アメリカ/RING OF FIRE/WAKC.USウェルター級王者)※ルーク・カウディーロから変更
2R 1'44" KO (3ダウン:右フック)


 序盤左右のローを当てたウィガンドだが、緒形の右ミドル一発で後ずさり。レスリング系の選手らしく、組み付いて防御しようとすると、緒形の膝をもらってしまう。1Rは半ば様子見だった緒形だが、2Rに入ると仕留めにかかり、右フックで3連続ダウンを奪い完勝。今年初の後楽園大会をきっちりと締めくくった。

◆緒形「1Rで僕のパンチが見えていないのがわかったので、2Rでイケると思いました。(宍戸と菊地の追い上げについて)危機感は常にあります。いつでもやってやるという姿勢を示さないと、SBが競技として大きくならないと思います。(K-1 MAXの判定を批判したことについて)みんながそうと思っていることを、出ていない自分が言っただけ。出ている選手は言いにくいでしょうから」

第7試合 59kg契約 3分5R
○歌川暁文(U.W.Fスネークピットジャパン/SB日本スーパーフェザー級2位)
×菊田光正(寝屋川ジム/SB日本フェザー級5位)
判定3-0 (49-46/49-46/49-46)


 1R、歌川は左ミドルのカウンターで右ストレートを合わされてしまうが、あえて打ち合いに応じると、右フックをクリーンヒット。パンチを畳みかけ、左フックでダウンを奪う。だがその後は菊田も巻き返し、パンチの打ち合いで一進一退に持ち込むと、3Rにはカウンターの右ストレートからパンチの連打で歌川を追い詰める。
 一進一退の白熱した展開。しかし4Rになると歌川は右ロー主体の攻めにチェンジ。菊田の足を止めると、パンチと右ローの連打で反撃する。3Rのダメージの蓄積の影響もあり、倒しきることはできなかったが、5Rには肘で菊田の右まぶたを切り裂くことに成功。最後は左ミドル、右フックで攻勢のまま試合終了のゴングを聞いた。判定は文句無しで歌川に軍配。展開の豊富な試合を経験したことは、歌川だけでなく菊田にとってもいい経験となっただろう。

 
第6試合 58kg-60kgグローブハンディ契約 3分5R
○石川剛司(シーザージム/SB日本フェザー級4位)
×森本達也(日進会館)
判定3-0 (50-45/50-44/50-43)

第5試合 68kg契約 3分5R
×関本 宏(寝屋川ジム/SB日本ウェルター級5位)
○NIIZUMAX!(クロスポイント吉祥寺)
6R 判定0-3 (8-10/8-10/8-10)
5R 判定0-0 (47-47/47-47/47-47)

第4試合 71kg-69kgグローブハンディ契約 3分5R
×藪 英平(龍生塾/SB日本ミドル級)
○金井健治(ライトニングジム/SB日本ウェルター級)
判定0-3 (45-50/46-50/46-50)

第3試合 68kg契約 3分3R
○菱田剛気(RIKI GYM)
×関戸一智(湘南ジム)
1R 1'49" KO (3ダウン:右ストレート)

第2試合 65kg契約 3分3R
×五味慎一朗(湘南ジム)
○デビル荒川(クロスポイント吉祥寺)
2R 2'40" KO (ローキック)

第1試合 55kg契約 3分3R 3分3R
×大藪大志(シーザージム)
○池田拓磨(寝屋川ジム)
4R 判定0-3 (8-10/8-10/8-10)
3R 判定0-0 (29-29/29-29/29-29)

Last Update : 03/10 01:36

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