(レポ&写真) [修斗] 3.4 北沢:菊地、師匠からも一本。石田のジャーマン炸裂
K'zファクトリー "Crymson presents プロフェッショナル修斗公式戦" 2004年3月4日(木) 東京・北沢タウンホール 認定:インターナショナル修斗コミッション
レポート&写真:井原芳徳 【→大会前のカード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
メインイベント ミドル級 5分3R ○菊地 昭(K'z FACTORY/世界5位・環太平洋5位) ×サム・モーガン(米国/チーム・バイソン/米大陸5位) 1R 2'51" 腕ひしぎ十字固め
今大会主催ジムK'z FACTORYのホープ・菊地は、昨年8月のジェイク・シールズ戦での初黒星以来、7ヶ月ぶりの試合だったが、オファーを受けたのは2週間前。「練習に裏打ちされないとダメなタイプなんで」と語るように、準備不足の影響で試合前は今までになく緊張したという。 だが菊地はモーガンのタックルを潰すと上になって軽々とパスガード。1分ほどで腕十字の形に持ち込んでみせる。モーガンはなかなか極めさせず、菊地の頭の中にはシールズ戦で1Rのチャンスを逃した記憶がよぎったというが、じわじわと体勢を整え、一気に腕のフックを外すとモーガンはタップ。見事一本で大会を締めくくった。プレッシャーから解放され安堵の表情の菊地。最後にリング上でマイクを向けられ、本部席の草柳和宏K'z代表に「もうちょっと早くオファーをくださいね」とボヤくと、観客は爆笑。師匠からも一本を取った。
セミファイナル ウェルター級 5分3R ×福本よう一(和術慧舟會千葉支部) ○石田光洋(TEAM TOPS) 判定0-3 (浦26-30/横山26-30/鈴木25-30)
石田がレスリングの強さを存分に発揮。テイクダウンを奪っては、さっとバックに回り込んでパンチを連打。相手が立ち上がっても背後に食らい付き、1R終盤には豪快なジャーマンスープレックスで福本をマットに叩き付ける。2R以降も石田の優位は変わらず。3R、福本の膝十字から逃れた直後、タックルの最中に右膝をひねって痛めてしまう。だが最後まで闘志と体力を振り絞り、福本を完封。マット・ヒューズやショーン・シャークを思い起こさせるような粘っこい攻めで、クラスA初戦を白星で飾った。 試合後マイクを持った石田は「3月22日後楽園、うちの大将と慧舟會の大将が、修斗の歴史に残る素晴らしい試合を見せてくれると思うので、見に来てください」とアピール。この日両陣営のセコンドに付いていた川尻達也と宇野薫の対決への期待感を煽った。マニアックな見方をすれば、2月15日のPRIDE武士道の桜井隆多 vs. 岡見勇信も両陣営の激突で、これで“対抗戦”は1勝1敗の五分となったとも言える。
◆石田「途中足を痛めて、やろうという自分とやめようという自分の葛藤が心の中であったけど、みんなの声援が無ければ妥協していたと思う。今は凄くホッとしています。去年9月に八隅選手に勝ったブラジルのブスカペと戦うことを一つの目標にして頑張ります」
第5試合 バンタム級 5分2R ○高橋大児(K'z FACTORY) ×トモヒロック☆84(PUREBRED大宮) 判定3-0 (菅野20-18/浦20-18/鈴木20-19)
端智弘から改名したトモヒロック☆84。タックルでテイクダウンを狙うも、高橋のギロチンに捕まってしまう。極まりは浅かったが、高橋がギロチンのまま捕まえ続け、寝技巧者ぶりをアピール。2Rも高橋が三角絞めでトモヒロックを捕まえ、腕十字を極めかけ、文句無しの判定勝ちをおさめた。
第4試合 フライ級 5分2R △石井俊光(タイガープレイス) △タイガー石井(パレストラ吉祥寺) 判定0-0 (菅野19-19/浦19-19/鈴木19-19)
石井対決は1R、タイガーの方がバックからスリーパーを狙いかけ優位。だが2Rは俊光(としてる)の方が寝技で一瞬パスガードに成功するなど挽回し、ドローに終った。
第3試合 ライト級新人王トーナメント1回戦 5分2R ○山田啓介(K'z FACTORY) ×色川 剛(TEAM TOPS) 判定3-0 (横山20-17/浦20-17/鈴木20-17)
山田が1R、首相撲からの膝蹴りでダウンを奪取。2Rも一瞬マウントポジションを奪いかけるなど優位に試合を運び、プロ2連勝。
第2試合 ウェルター級新人王トーナメント1回戦 5分2R ×橋本平馬(パレストラ東京) ○遠藤雄介(木口ワークアウトスタジオ) 判定0-3 (横山19-20/菅野19-20/鈴木18-20)
遠藤がテイクダウンを3度奪うなど、組技で主導権を握り続けデビュー戦を白星で飾った。
第1試合 フェザー級新人王トーナメント1回戦 5分2R ○ホソイ・タカヒロ(パレストラ松戸) ×沼 泰次(V.T.L) 1R 3'01" TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ連打)
ホソイが開始早々タックルでテイクダウンに成功すると、サイド、マウントと移行し、パンチの雨あられ。プロ初白星をもぎ取った。
Last Update : 03/05
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