(レポ&写真) [全日本キック] 11.17 後楽園:小林、ムエマラソン前哨戦でヒヤリ
全日本キック "ALL JAPAN KICKBOXING 2002 9th. BOUT / BACK FROM HELL - I" 11月17日(日) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳 【→大会前のカード紹介記事】 [→掲示板・キックスレッド]
メインイベント 日本・イタリア国際戦 63kg契約 5R ○小林 聡(藤原ジム/WKA&WPKC世界ムエタイ・ライト級王者) ×ロベルト・バッシリ(イタリア/WPKCイタリア・スーパー・ライト級王者) 2R 2'03" KO (膝蹴り)
タイで12月14日(現地時間)開催されるTOYOTAタイランド・ムエマラソン出場を控えた小林。過酷なトーナメントを勝ち上がるために、藤原敏男会長は小林に30秒以内でのKO勝ちという課題を与えた。小林はゴングと同時に雄叫びを上げ自らを鼓舞し、強烈なミドルで先制。上半身を小刻みに動かし、パンチとミドル主体で自分から倒しに行く。だが、リーチの長いバッシリのストレートをもらうことも多く、真後ろにスリップしてしまう場面も。試合時間は刻々と経過していく。
1R終盤、左アッパーで最初のダウンを奪い、2Rもパンチで攻勢を続ける。だが、途中の打ち合いでバッシリの肘をもらい額をカット。それでも「ドクターに止められない程度の傷と思ったので焦りはなかった」といい、「相手にボディも効いてるし、倒しに行くしかないと思った」小林は、「ケンカのつもりで」ラッシュをかけ、最後はボディへ膝を叩き込みバッシリをノックアウトした。
◆小林「ブサイクな試合ですみませんでした。今日は自分から倒しに行って倒すことが課題だったけど、途中で不要なパンチをもらってしまった。最後はケンカのつもりで倒しに行ったけど、ケンカして勝てるトーナメントじゃないですから。勲章が欲しいとかじゃなくて、やられた相手(サムゴー)にやり返したいだけです。(トーナメントの組合せは当日に決まるが)必ず奴とやれると信じています。」
セミファイナル 日本・韓国国際戦 54kg契約 5R ○安川 賢(S.V.G./全日本バンタム級王者) ×金 相俊[キム・サンヂュン](韓国/国際格闘技連盟バンタム級1位) 2R 1'03" KO (膝蹴り)
安川が得意の膝蹴りで攻め続け、最後も膝で金をノックアウト。試合後マイクを渡され困った様子を見せた安川だが、「来年は勝負の年、いつまでも小林聡選手の刺身のツマに終りたくないので、来年は死んでもいいから強いタイ人と当てて欲しい」としっかりアピールした。
第5試合 全日本フェザー級王座決定戦 5R ×竹村健二(名古屋JKF/1位) ○前田尚紀(藤原ジム/2位) 判定0-2 (47-47,46-47,46-47) ※前田が新王者に
竹村はクリンチしての膝、前田はパンチで攻め、一進一退の展開が繰り広げられる。5R残り1分、竹村がパンチと肘の連打でダウンを奪うが、前田もパンチの連打でダウンを奪い返し、後楽園ホールは大歓声に包まれる。 結局僅差ながらも前田に軍配。藤原ジム生え抜きの選手としては初のチャンピオンとなった前田だが、薄氷を踏んでの勝利ということもあってか悲痛な表情。“闘う修行僧”にとって、チャンピオンベルトは背負うには大きすぎる十字架なのだろうか…。
第4試合 72kg契約 サドンデスマッチ ○清水貴彦(超越塾/ミドル級1位) ×千葉友浩(TEAM-1/ウェルター級5位) 2R 0'26" KO (パンチ連打)
豪快なパンチで清水の攻勢が続き、最後はコーナーに詰めての右左の連打で千葉をノックアウトした。
第3試合 全日本フェザー級ランキング戦 サドンデスマッチ ○石川直生(青春塾/フェザー級3位) ×ラスカル・タカ(月心会/前ライト級7位) 判定3-0 (30-29,30-29,30-29)
石川が2Rに膝とパンチをラスカルのボディに効かせ判定勝ち。
第2試合 フェザー級 3R △村山良和(はまっこムエタイ) △山本真弘(藤原) 判定1-0 (30-29,30-30,30-30)
第1試合 80kg契約 3R ×李殷昌[リー・ウンチャン](韓国) ○森田礼王(建武館) 判定0-2 (29-30,29-30,30-30)
フレッシュマンファイト第2試合 ライト級3R ○先崎大輔(S.V.G.) ×デンジャー高山(TEAM-1) 判定3-0 (30-29,30-27,30-27)
フレッシュマンファイト第1試合 ウェルター級3R ×丸山浩紀(名古屋JKF) ○近藤高広(建武館) 判定0-2 (27-28,27-28,27-27)
Last Update : 12/07
|