[SAMURAI SWORD] 三浦、HERO'Sトーナメントの秋山・大山ら批判

▼ (7/21 up) SAMURAI SWORDが20日、東京・水道橋のファイティングカフェ・コロッセオで記者会見を行った。
　柔道正力杯16位の実績もある三浦広光（写真右）はHERO'Sの「ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント」にエントリーされなかったことに不満。「桜庭（和志）さんしか強い日本人がいない」と言い切り、同じ柔道出身の先輩・秋山成勲と大山峻護に対しても「柔道の実績だけで出ている」「（秋山は）本当に強い選手とやっていないから実力がわからない」と容赦がない。
　だがHERO'Sでの三浦の実績は2戦2敗。昨年7月の第2回大会で竹内出に2R TKO負け。11月のリトアニア大会では、今度のHERO'Sのトーナメントで桜庭と戦うケスタティス・スミルノヴァスにTKO負け。いずれもグラウンドで殴られ出血し敗れておりイメージが悪い。SAMURAI SWORDの市野川昌也代表（写真中央）も「スミルノヴァス選手のアオリ映像で三浦の悪い部分が使われちゃうでしょうね」と苦笑いを浮かべ、「知名度が無いのは事実」と三浦を取り巻く現状の厳しさを認める。
　とはいえ実力と素質は多くの関係者が認めるところ。今年は自主興行のW-カプセルの1月大会で大久保一樹に3R 判定勝ち、6月大会のブラジル人のジョバニ・ペレイラに1R KO勝ち。市野川代表は「1年前とは実力が違う。負ける気がしない」と断言し、必ず同大会に訪れている前田日明HERO'Sスーパーバイザーも「つまらない選手とやっている場合じゃない。勝負の時期だ」と太鼓判を押したことを明かす。
　現実的にHERO'Sのトーナメントへのエントリーは困難な情勢だが、三浦は8月大会、10月大会のワンマッチ出場を希望。立ち技デビュー戦となった4月のR.I.S.E.大森大会でも1R KO勝ちしており、R.I.S.E.が9/24ディファ有明で開催する80kgトーナメント「Mighty Eighty」への参戦にも意欲を示した。HERO'Sの会見の日に合わせたこのアピール、業界関係者とファンに届くか？

ヘビー級ストライカーが新加入

　6月のW-カプセルで高森啓吾と対戦したGORILLA（冒頭写真左）がSAMURAI SWORDに新加入した。
　GORILLAは神奈川出身の24歳。189cm/120kg。アマチュアシュートボクシング東海大会'04 '05 重量級優勝で、アマ戦績9戦8勝1敗。プロデビュー戦となった高森戦は初の総合の試合もあり、打撃で高森を何度も追いつめた。
　高森と同じチームに加入することに関し、「正直、もう１回やりたかったけど、一緒に練習できることがうれしい。引退試合で戦いたい」と話した。市野川代表は「SAMURAI SWORDというチーム名だから、精神面でしっかりした選手しか入団させない。打撃なら即戦力でK-1に出せる」と語り、GORILLAも「ヘビー級の日本人選手に負ける気がしない。バンナともやってみたい」と話した。（井原芳徳）

Last Update : 07/21 10:47