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[PRIDE] 榊原代表、桜庭戦の負傷ストップ問題に関してコメント

(6/27 up) DSEの榊原信行代表は27日、ヘビー級タイトルマッチの調印式の後、桜庭和志の怪我の具合等、26日のPRIDE GP 2回戦大会に関してコメントした。

 桜庭はヒカルド・アローナに敗れた後、病院に直行。本人の意識はしっかりしており、「病院のベットの上で心から悔しがっている」と聞いているという。CTスキャン等の結果、脳への影響は無いことは判明。だが眼窩底骨折に関しては、顔の腫れが引いてからの検査となるため、数日経たないと結果がわからないとのこと。

 榊原代表は桜庭の師匠である高田延彦PRIDE統轄本部長とも話し合い、「このままではミドル級(93kg)では通用しない」と判断。「あくまで本人の意志に任せたい」としながらも、桜庭にウェルター級(83kg)転向を薦める考えを示した。元々桜庭はウェルターが適正体重。ミドルのために無理やり増量していたが、好調な時ほど逆に練習量が増え、体重が85kgぐらいまで減る状況が続いていた。もし本人がウェルター級に転向を決意し、今回の怪我が重傷でなければ、秋から開幕予定の武士道GPウェルター級戦線の主軸となることは確実だ。

 なお、桜庭 vs. アローナ戦はもっと早くドクターストップをしておくべきではなかったという意見について、榊原代表はこうコメントしている。

「難しいところですけど、4月の高阪選手クイントンの試合もそうですけど、レフェリーやドクターが止めるという方法以外に、セコンドがタオルを投げる、本人がタップをする、という選択肢があるわけですから、セコンドがタオルを投げるべきだと、僕は思いますね。当然レフェリーの判断で止めることが必要な時もあるんですけど、昨日も終わった後、ジャッジや競技陣と話す中で、そこの指導を(選手やセコンドに)しっかりして行こうと。勇気を持ってセコンドがタオルを投げる。例えそれが先輩であれ、師匠であれ、そういうジャッジを下せる必要がチームにあるような気がします。それとあとはレフェリー、ジャッジ陣の止めるタイミングですね。終わってみると、もっと早く止めるべきだったと思いますけど、誰が止めるべきだったという所に関しては、議論の余地があるという気がしますね」

 一方で、この試合終了後、アローナにイエローカードが出されたことをDSEは発表している。DSEは「試合中、ヒカルド・アローナ選手の対戦相手である桜庭和志選手に対する非人道的と思われる行為があったのではないかとの疑いがあり、試合終了後検証した結果、傷口に指を入れる行為が確認されたため、本イエローカードが出されるに至りました」と説明している。なお、ルール第8条の反則の事項に、この行為は含まれていない。榊原代表によると、アローナ陣営は「故意ではない」と反論しているが、既に10%減額のギャランティを受け渡したという。

 また、同大会のフジテレビの中継(関東地区)の平均視聴率が14.6%であることもわかった(ビデオリサーチ社調べ)。小川直也と吉田秀彦の出場した去年6月大会の20%越えからは下落したが、「バレーボール中継が延長したため、当初予定の夜10時開始より20分遅れて放映されたことも含めて考えると、及第点」と榊原代表は評価していた。(井原芳徳)

近藤有己がリザーバーに浮上。榊原代表の大会後コメント

(6/27 up) 26日の「PRIDE GP 2回戦」大会終了後、主催のDSEの榊原信行代表が記者会見に応じた。主なコメントは以下のとおり。
◆ 榊原代表「サクが完封負けしたことで、これまで培った感性や技術だけでは、もはや通用しないということが示されてしまいました。ホジェリオとショーグンの試合の後、滝本と田村の試合を見せられると、同じ国の選手同士の戦いでも、放つエネルギーや技術レベルが圧倒的に違いましたね。日本人選手たちにはレベルの差を実感して欲しいです。
 日本人に限らず、ヒーゾもコンスタントにリングに上がり続けている選手とのレベルの差が出ましたし、金メダリストのナツラもノゲイラに全く歯が立たちませんでした。PRIDEのミドル級、ヘビー級のトップクラスのレベルの高さを目の当たりにした大会だったと思います。
(日本人の起用方針に変化はあるということですか?)いや、それはないですね。負けましたけどカズ(中村)は健闘しましたし、将来の可能性を感じました。カズやアローナの世代が打倒ヴァンダレイのためにこれから立ち向かっていくことになるでしょうね。
(日本人が一人も残らなかったことについては?)同じ日本人としても残念ですけど、プロモーターとしても、痛いな、と(苦笑)。でも世界のナンバー1を決める場なので、いたしかたないですね。外国人に占拠された状況なので、武士道の選手同様、ミドル級、ヘビー級の選手にも奮起してもらいたいです。
(決勝の組み合わせの決定方法は?)会場とネットのアンケートも参考にして考えます。
(準決勝でのシュートボクセの同門対決はありえますか?)見たいんですかねぇ? それはファンのみなさんの意見も聞いて。あと同門対決だと、出来レース的なことが起こらないとは限らないので、アリスターとアローナの陣営から『避けて欲しい』という意見が出ると思います。
(リザーバーは?)逆に日本人がいない中で、近藤(有己)君にチャンスをあげてもいいのかな、と思いますね。本人とパンクラスの尾崎社長からも話をいただいています。
(桜庭の怪我の状態は?)両目の上がパンパンに腫れた状態で、眼窩底骨折の恐れがあるので病院に向かいました。
(ミルコのコンディションは?)試合後話しましたが、『蹴った足の甲が痛いぐらいでダメージはない』と言っていました。
(今回完敗したヒーゾの再戦は?)今後も参戦して欲しいです。
(西島洋介の総合デビューについて)まずは喋る練習をしてからですね(笑)。年内デビューは厳しいですけど、急ぐ必要は無いと思います。」

Last Update : 06/28 11:15

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