[修斗] 女子大会「G-SHOOTO JAPAN」11月スタート

▼ (8/8 up) 修斗の新しい女子大会「G-SHOOTO JAPAN（ジー・シュウト・ジャパン）」が11月下旬のZEPP TOKYO大会よりスタートする。渋谷109のアパレルブランドの創業者や有名タレントを手掛けるヘアーメイクアーティストをスタッフに迎え、スタイリッシュなイベント作りを目指す。

　G-SHOOTOの統括プロデューサーは、過去に女子格闘技大会「AX」をプロデュースしていた木村浩一郎氏（写真左２人目）。プロモーターは、G-SHOOTOを主催するために7月22日に創設されたばかりの新会社・有限会社 間（けん）だ。木村氏が後輩でS-KEEPというジムを運営している神谷亨氏の紹介で藤井治孝氏（写真左端）と知り合い、女子の格闘技大会の開催の話をしたところ、藤井氏の紹介で、間の代表取締役となる伊賀松和幸氏（写真右２人目）に出会った。さらに木村氏がAXでも協力関係にあった若林太郎・日本修斗協会事務局長（写真右端）に相談したところ、若林氏は女子修斗の団体にして欲しいと要請し、木村氏も了承した。木村氏と藤井氏も間の取締役に名を連ねる。

　スタイリッシュな演出がG-SHOOTOの最大の特徴。音や光にもこだわり、女性本来の持ち味である「美しさ、華やかさ」を演出により表現し、一般の幅広い世代に受け入れられるイベント作りを目指す。開催発表会見の行われた場所は、東京・乃木坂の是空というダイニングバー。スタイルプロデューサーは、渋谷109に和風ストリートファッションのブランド「小萩」を展開する緒方義志氏（写真左）。ヘアー＆メイクアップアーティストは、タレントの藤崎奈々子や雑誌「B.L.T」のメイクで実績のある伊牟田直太氏。メディアコーディネーターは、女性向けのセミナー企画やイベントプロデュースをしている難波美智代氏（写真右）。「格闘技らしさ」の全く感じられない陣容が逆に新鮮だった。会見では試合コスチュームのアイデア（写真中央）や、赤と黄のG-SHOOTO専用グローブの試作品も披露された。

　女子の修斗のプロライセンス保持者はまだ少ない。そのためG-SHOOTOでは、プロのクラスBとアマチュアのクラスCの中間にあたる、セミプロ向けの「クラスC+」の試合を中心に行う。クラスC+はG-SHOOTO設立と同時に新たに設定されるカテゴリー。試合用具、試合時間、判定方法はクラスBと同じだが、グラウンドパンチ禁止、3ノックダウン制、ワンデイトーナメント開催可能な点でクラスBと異なる（意外と知られていないがクラスBはフリーノックダウン制だ）。クラスC+はクラスC同様、修斗協会の登録選手なら試合でき、プロライセンスが不要なので、垣根が低いのが特徴。他の女子の総合格闘技大会で活躍する選手や、経験不足の選手でも挑戦しやすいルールだ。G-SHOOTOではクラスB、クラスC+、クラスCの試合を行う予定。G-SHOOTOがスタートしても、他のプロモーターの興行でも女子の試合は続けられる。
　医事規約も修斗のものが採用される。月経不順などの症状につながることから、過度の減量を基本的に禁止することを検討中で、前日＆当日の２回計量の導入も視野に入れている。

　会見にはクラスBの試合経験のある虎島尚子、4月の東日本アマ修斗フレッシュマントーナメント・ストロー級優勝の秋元宜子をはじめ、スマックガールで活躍中の羽柴まゆみ、坂口一美らも出席した。木村氏と若林氏のコンビということで期待されるのが、AXのエース・星野育蒔（いくま）の復帰だが、トレーナーだった若林氏は「以前の星野は周りの思惑で動かされていた部分もあった。彼女が『もう一度やりたい』と言うならやらせたいが、結局は彼女次第となる」と説明し、星野本人の意志を尊重する考えを示した。

　G-SHOOTOの第1回は11月下旬のZEPP TOKYO大会。05年は3月の東京を皮切りに、札幌、大阪など全国6ヶ所のZEPPを縦断し、8月には愛知万博内にオープンするZEPP NAGOYAでの記念大会を行う。日程はスマックガール、CROSS SECTIONとバッティングしないよう調整されるという。アメリカで女子だけの大会を開催したことのある「フックンシュート」を主催するジェフ・オズボーン氏らとも相談し、11月のアメリカ大会を「G-SHOOTO USA」として開催するよう話を進めているという。（井原芳徳）

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Last Update : 08/08