8月26日から29日に神奈川・日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館で1999年文部大臣杯全日本学生レスリング選手権大会が開催された。大会はトーナメント方式で、3位決定戦はおこなわれない。フリースタイルとグレコローマンスタイルの各8階級に大学3,4年生と、東西レスリング連盟主催の新人戦ベスト16の選手、大学1,2年生時に国際大会の代表に選ばれた選手、各大学監督の推薦選手が出場して争われた。
26,27日に開催されたグレコローマンスタイルには今年度4月の全日本選抜に63kg級で優勝した飯室雅規(拓殖大学)が決勝に進出。平井満生(日本体育大学)と延長戦の末、残り1秒でタックルから1ポイントをもぎ取り3-2で優勝。(写真赤が飯室)
グレコローマンスタイルの3位以内入賞者32人のうち15人、8階級のうち5階級を日本体育大学がが占め、層の厚さと粘り強さを見せつけていた。
28,29日におこなわれたフリースタイルでは昨年、1989年の藤田和之(日大・当時)以来の1年生王者となった藤田尚志(山梨学院大学)が今年は85kg級で出場。危なげなく決勝へすすみ、溝上誠治(日本体育大学)と対戦。5月の東日本学生リーグ戦で藤田は溝上に苦杯を舐めさせられており、それ以来の再戦。傍目にも緊張しているのが窺える藤田だったが、タックルを完璧にがぶられそうになったところをこらえてそのまま立ち上がり、水車落しで完璧に溝上を落として5ポイントを獲得。その後、なんどか足をすくわれそうな場面はあったものの、大技で5ポイントを先取した自信あふれる試合運びで見事優勝を果たした。
76kg級には昨年末の全日本選手権高校生でありなが4位入賞した小幡邦彦(山梨学院大学)が対戦相手に1ポイントも与えぬまま圧倒的な強さで勝ち上がり、決勝も失ポイント0のまま優勝。昨年の藤田尚志に続き、山梨学院大学は2年連続で1年生学生王者を排出した。(写真赤が小幡)
フリースタイルでは5階級を山梨学院大学が制覇。今まで圧倒的な強さを誇ってきた日本体育大学の牙城を崩した格好となった。
文部大臣杯はフリースタイルとグレコローマンスタイルの双方で安定した強さを見せ、両スタイルで優勝した鈴木克彰(拓殖大学)が獲得した。
- 文部大臣杯…130kg級 鈴木克彰(拓殖大学)
- ゴールデンホイッスル賞…赤石博(山梨学院大学)
階級 | 出場選手数 | 1位 | 2位 | 3位 |
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54kg | (山梨学院大学) |
(日本大学) |
(日本体育大学) |
|
(青山学院大学) |
||||
58kg | (山梨学院大学) |
(日本大学) |
(国士館大学) |
|
(山梨学院大学) |
||||
63kg | (日本体育大学) |
(日本体育大学) |
(東京農業大学) |
|
(拓殖大学) |
||||
69kg | (日本体育大学) |
(国士館大学) |
(東京農業大学) |
|
(国士館大学) |
||||
76kg | (山梨学院大学) |
(日本大学) |
(桃山学院大学) |
|
(日本体育大学) |
||||
85kg | (山梨学院大学) |
(日本体育大学) |
(中央大学) |
|
(拓殖大学) |
||||
97kg | (山梨学院大学) |
(日本体育大学) |
(日本体育大学) |
|
(日本大学) |
||||
130kg | (拓殖大学) |
(拓殖大学) |
(日本大学) |
|
(日本体育大学) |
階級 | 出場選手数 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|---|
54kg | (日本体育大学) |
(法政大学) |
(拓殖大学) |
|
(拓殖大学) |
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58kg | (日本体育大学) |
(拓殖大学) |
(山梨学院大学) |
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(日本体育大学) |
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63kg | (拓殖大学) |
(日本体育大学) |
(日本体育大学) |
|
(日本体育大学) |
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69kg | (山梨学院大学) |
(日本体育大学) |
(国士館大学) |
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(日本体育大学) |
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76kg | (日本体育大学) |
(拓殖大学) |
(拓殖大学) |
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(日本大学) |
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85kg | (日本体育大学) |
(青山学院大学) |
(日本体育大学) |
|
(日本体育大学) |
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97kg | (日本体育大学) |
(日本体育大学) |
(青山学院大学) |
|
(拓殖大学) |
||||
130kg | (拓殖大学) |
(日本体育大学) |
(日本大学) |
|
(拓殖大学) |