3月4、5日にアメリカ・コンコードで開かれていたグレコローマンスタイルの五輪資格獲得大会(通称「グランプリ大会」)第四戦、アメリカ戦が終了した。
開催地がヨーロッパから時差が大きいアメリカになった都合上、参加国数がこれまででもっとも減少し、獲得ポイントも減少するため、確実な上位入賞が期待されていた。
今回は、総合ランキングで2位につけている76kg級片山貴光(自衛隊)が連戦の疲労を回復するために今回は参加を見合わせている。また、参加を予定していた58kg級笹本睦(日体大)は負傷により大会そのものを棄権した。決勝トーナメントへ進んだのは54kg級豊田雅俊(警視庁)のみ。その豊田も決勝トーナメントで勝利することができず4位に終わった。
国別順位は、ポーランドが1位。続いて2位がトルコ、3位はスウェーデン。日本の順位は17位。
第二次五輪資格獲得大会も、エジプト大会を残すのみとなった。日本グレコチームの総合ランキングは58kg級で6位、63kg級も同じ6位、69kg級は7位、76kg級では2位と四つの階級で五輪出場資格が獲得できる7位以内につけている。最終戦を残しているため、資格獲得がほぼ確定といえるのは2位につけている76kg級のみの状態ではあるが、大幅な戦績ダウンをしない限り資格獲得は有望。また、54kg級は現在ランキング11位につけているが、総合ランキング7位との差はわずか3ポイントであるため、最終戦での逆転のチャンスは十分にある。85kg級も、いまのところ12位という位置におり、7位とのポイント差は12。エジプト大会では多くの出場選手数が期待されるので、上位に入賞すれば85kg級でも十分に可能性は残されている。
階級 | 出場者 | 出場選手数 | 予選リーグ | 決勝トーナメント | 順位 | 獲得P | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1R | 2R | 3R | 一回戦 | 二回戦 | 順位決定戦 | |||||
54kg級 | 豊田雅俊 (警視庁) |
11 | Charles De Oliveira(BRA) |
Joakim Soederman(SWE) |
× 0−4 Uran Kalilov(KGZ) |
× 3−4 Ercan Yildiz(TUR) |
4 |
8 |
||
58kg級 | 笹本睦 (日体大) |
負傷により棄権 | ||||||||
63kg級 | 元木康年 (自衛隊) |
13 |
○ TF |
× 1−4 |
○ 3−0 Hugo Passos(POR) |
5 | 9 | |||
69kg級 | 永田克彦 (警視庁) |
16 |
○ TF |
× 3−11 |
8 | 9 | ||||
85kg級 | 松本慎吾 (日体大) |
13 |
○ 棄権 |
× 4−5 |
7 | 7 |