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1999年4月20日のニュース ★★★★★ 直接取材

「全日本選抜結果、和田貴広完全復活!」

 4月17日(土)18日(日)の二日間、埼玉・朝霞市総合体育館で「明治乳業カップ全日本選抜レスリング選手権大会 兼 1999年世界選手権代表選考会」がおこなわれた。

 今年から試行された新ルールのため、従来のトーナメント制ではなく総当たりのリーグ戦の結果を勝ち点制によって点数をつけ、順位が決定された。

 ほとんどの階級で予想外の大波乱はなく、グレコローマン76kg級片山貴光は決勝リーグの3試合とも相手に一ポイントも与えぬままテクニカルフォール勝ち。

 和田貴広が63kg級から階級をアップしてきたことで激戦が予想されたフリースタイル69kgは、予想通り和田と勝の一騎打ちのような状態で決勝リーグが進み、直接対決で判定勝ちした和田が優勝をもぎとった。その後のプレーオフ戦でも和田が勝をフォールで勝を下し世界選手権への切符を手にした。

 最優秀選手賞(明治乳業杯)はグレコローマン76kg級の片山貴光(自衛隊体育学校)、優秀選手賞はフリースタイルが85kg級の川合達夫(日本体育大学助手)、グレコローマンスタイルが58kg級の西見健吉(自衛隊体育学校)に贈られた。

 選抜選手権の結果は以下の通り。

フリースタイル
54kg 1位 田南部力(警視庁)
   2位 長尾勇気(パライストラ日体大)
   3位 戸井田昌教(宮越工芸)
58kg 1位 石嶋勇次(綜合警備保障)
   2位 井上謙二(自衛隊体育学校)
   3位 山本英典(自衛隊体育学校)
63kg 1位 山縣健二(群馬大学研究員)
   2位 宮田和幸(クリナップ)
   3位 佐藤将章(宮越工芸)
69kg 1位 和田貴広(和歌山県教育庁)
   2位 勝龍三郎(日本文理大附高校教)
   3位 天谷満博(警視庁)
76kg 1位 小柴健二(自衛隊体育学校)
   2位 太田拓弥(和歌山県教育委)
   3位 柴田寛(農大クラブ)
85kg 1位 川合達夫(日本体育大学助手)
   2位 横山武典(国士舘大学助手)
   3位 溝上誠治(日本体育大学)
97kg 1位 小菅裕司(自衛隊体育学校)
   2位 小平清貴(山梨学院大学)
   3位 今村雄介(高田道場)
130kg 1位 小幡弘之(警視庁)
   2位 茂野充弘(和歌山県教育委)
   3位 諏訪間幸平(中央大学)

グレコローマンスタイル
54kg 1位 佐々木昌常(自衛隊体育学校)
   2位 村田知也(日本体育大学)
   3位 森下浩(和歌山県教育庁)
58kg 1位 西見健吉(自衛隊体育学校)
   2位 笹本睦(日本体育大学)
   3位 西島隆(富山県協会)
63kg 1位 飯室雅規(拓殖大学)
   2位 元木康年(自衛隊体育学校)
   3位 平井満生(日本体育大学)
69kg 1位 永田克彦(警視庁)
   2位 三宅靖志(東海商船)
   3位 久保雅紀(宮越工芸)
76kg 1位 片山貴光(自衛隊体育学校)
   2位 伊藤光伸(宮越工芸)
   3位 倉本忠(日野クラブ)
85kg 1位 横山秀和(秋田経法大附高教)
   2位 杉浦貴(自衛隊体育学校)
   3位 松本慎吾(日本体育大学)
97kg 1位 山口孝二(自衛隊体育学校)
   2位 瀬川浩寿(警視庁)
   3位 岩渕利則(警視庁)
130kg 1位 鈴木克彰(拓殖大学)
   2位 浜上稔(宮崎農業高校教諭)
   3位 室谷正憲(和歌山県武道館)


 世界選手権代表権については、シード1位の選手が優勝しなかった階級のみプレーオフをおこなわれた。プレーオフ戦の結果は以下の通り。

フリースタイル
63kg ○矢山裕明(熊本・玉名工業高校教)[5-3]山縣健二(群馬大学研究員)×
69kg ○和田貴広(和歌山県教育庁)[4'36"F]勝龍三郎(大分・日本文理大附高教)×

グレコローマンスタイル
63kg ○元木康年(自衛隊体育学校)[4-1]飯室雅規(拓殖大学)×
97kg ○山口孝二(自衛隊体育学校)[3-0]岩渕利則(警視庁)×
130kg ○鈴木克彰(拓殖大学)[1'18"F]浜上稔(宮崎農業高校教)×
*Fはフォールのことを示す

(横森 綾)

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