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　試合開始前にルールを軽く説明するアナウンス。レフェリーは佐藤博秋。ジャッジは平直行（正道会館柔術教室師範）、木口宣昭（総合格闘技木口道場会長）、吉岡収（東京農大レスリング部コーチ）。ジャッジは１０点法で行われ、レフェリーは判定に加わらない。

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２Ｒ　続けて井上がタックルをしては戸井田ががぶる、の繰り返し。１Ｒの経験があまり生かされない動きを繰り返す両者。終了間近になりようやく戸井田が足関節を狙うことを中心にした動きにようやく変わるが、時間切れ。

　判定53-60で井上の勝利だったが、勝者が敗者よりも明らかにバテすぎており、絵面として勝者に見えないという不思議な光景。
　

１Ｒ　日本体育大学でグレコローマン63kg級の選手である石田。３年連続学生グレコ王者であり、全日本のトップクラスに匹敵する実力。一方阿部はコンバットレスリングの強豪。石田の方からが何度かタックルを仕掛ける。がぶられそうになると切り替え、タックルは控え気味に。グラウンドでは石田が終始上になるが、上になってさらに次への動きは特に目だたず。

２Ｒ　阿部が低い姿勢をとろうとつとめる。石田はレスリング選手らしい腕を取っての引きの強さを見せる。１Ｒとは対照的に、今度は阿部がタックルを何度も試みるが、大半を石田にがぶられる。やはり、阿部の消耗度が激しいのが目に見えてくる。阿部は、時々奇襲攻撃のように飛びついての関節技を狙うが、動きが大きいわりに効果無し。阿部のタックルを石田ががぶって首を抱え込んだ姿勢のまま時間切れ。

１Ｒ　ニーパッドが両足ともずり落ちているのに、レフェリーの注意も特になく試合が進行していくのが不思議。このあたりの不具合は試合進行に影響ないのだろうか？ふたりとも「一本」を取りたがっている。悪くはないが、様子見の末に動きが一本調子で単調な印象を与える。

２Ｒ　手四つで組み合うという前の二試合とは違う形に。スタンドで押し合いへし合いしてコーナーに詰め合う。林が両足タックルをしてはキレイに転ばすという動きを何度か繰り返す。そこから足関節を狙ったが、狙うだけで終わる。

　この試合終了後から判定の詳細（どのジャッジが何点を入れたか）を発表。運営側にルールの実施方法についての浸透がいまひとつなされていないようだ。

（横森 綾）