第8試合(ミドル級3回戦)
今年はじめの後楽園大会では、村浜天晴の前に完璧なKO負けを喫し、ダシと なってしまった感のあった小島だが、その後は順調に二連勝。村浜よりも先に三回戦進出を果たした。受けて立つ加藤は、今年、グァムでのスーパー・ブロウル での優勝という大きな実績を上げている。 1R開始早々、加藤のローにパンチを合わせる小島。だが、加藤は、パワーにものを言わせて、低いタックルから小島を持ち上げて 見事にテイクダウンを奪う。ハーフガードに入る小島。左で差して密着を保とうとするが、加藤は左に左に体を回しながらパスし、サイド・ポジションへ。その ままアームロックにいく。しかし、ここは小島が腰を跳ね上げて体勢を崩す。だが、加藤は落ちついてまた押しつぶし、再び小島のハーフガードに。 もう一回、足を抜きにかかる加藤。上からパンチを二発落とし、パスに成功。 横四方からニー・イン・ザ・ベリー、上四方へと回り、またパンチを小島の顔面に落としてマウント奪取。連打に入るが、ここでゴング。 2R、劣勢を跳ね返そうと、小島はパンチで突進。だが、ロープ際で加藤に簡単に倒されてしまい、サイド・ポジションを奪われる。アームロック狙いは外れ たものの、そこからすぐにマウントに入る加藤。必死に下からしがみつき、足をかけて上にずり上がらせまいとする小島だが、ゴングは遠い。 小島の足を外し、密着をといた加藤がマウント・パンチの連打で小島をしとめ るまでそうは時間がかからなかった。 試合後、赤コーナーに足でぶら下がり、腹筋を立て続けに行って体力を誇示し た加藤。上にいるのはチャンピオンのマッハだけである。 (山名尚志) HTML編集:井原芳徳 |