昨年に引き続き佐藤留美奈（＝ルミナ・K'Z FACTORY）は76kg級にエントリー。一昨年までの69kg級王座に続き、ふたたび二階級制覇を狙った。今回は昨年決勝で敗れた三宅靖志（RJW・アトランタ五輪グレコローマン68kg級代表）が出場していないため、王座につくのは確実かと思われたが、３回戦で勢田誠一（フリー）に4-0の判定負け。76kg級は大番狂わせの結果となった。

　今回は三宅靖志が中心となって各方面への格闘技への出場に意欲的なレスリングチームRJWから４人がエントリー。全員が３位以内に入賞するという活躍を見せた。

　最優秀選手賞は58kg級の五木田勝（KIGUCHI WORKOUT STUDIO）。優秀選手賞は63kg級の小西良徳（SAW）。

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佐藤留美奈　インタビュー

−−足関節惜しかったですね

「向こうが警戒していたのがわかったから。最初の方で決めなければいけないのに、出来なかった。」

−−上四方で押さえ込まれましたが

「次の展開がほしかったので、ポイントのことはどうでもよくて。３０秒経ってからの仕切直しのスタートで取りたかった。」

−−試合後、怒りをあらわにしていましたが

「相手と自分に対するモノですね。あんな闘い方をするなら、出てきてほしくない。ポイントを取るのはいいけど、そのあと逃げ続けるというのは。」

−−膝など体調の不良は？

「アブダビのときの風邪はすっかり回復しているから大丈夫。膝は練習中にやっちゃって。関係ない。」

−−相手の選手はどうでした？

「リーチ長いし、やりにくかった。タックルできなくてやりにくかった。膝痛くて上半身だけでやってたし。焦って仕掛けたのがいけなかった。相手は逃げに徹してたし。」

−−焦った原因というのは？

「なかなかテイクダウンできなかったし、差して乗りたかったんだけど乗れなかった。うまいですね、向こうが。オレが下手で向こうがうまかった。守りがうまい。」

−−今回の敗戦の影響は？

「落ち込んでも仕方がないですし。ビデオで見て反省して、悪い点はなおします。ルールわかって出てるんだから、それに対応できない自分が悪い。ルール改正してほしいところもあるけれど、言い訳になっちゃうから。ルールに対応しきれなかった甘さがありましたね。」

−−来年もコンバットレスリングには参加するのですか？

「出たいです。全日本には76kg級で優勝するまで出たいです。」

−−今日の体重は何キロだったんですか？

「服を着て74kgですから、たぶん72kgくらい。」

−−今回、ルミナ選手を狙ってエントリーをした選手がたくさんいると思うのですが。

「それは当然。出るからには競技が違ってもプロとしては勝たねばならない。今回、優勝して若い子たちに見本を見せたかったんですけど、かっこわるい見本になっちゃいましたね。」

−−勝負はやはり一本狙いで？

「全部一本狙いでした。一本勝ちには拘りますよ。判定なんかつまらない。」

−−昨年の敗戦と比べてどうですか？

「去年も今年も形は違うが、悔しさは同じ。」

−−５月に試合が予定されていますが。

「相手まだ決まってないんですよ。３月の大会が終わってから決まると思うんですけど。今回優勝して弾みをつけたかったんだけど、うまくいかないですね。」