下北沢修斗劇場 第１弾" Shooter's Dream"
プロモーター・桜田直樹が語る今大会の見どころ
" Shooter's Dream "とは？ BoutReview
「早速なんですが、桜田さん。今回の大会のタイトルにはどういう意味があるんでしょう？」
桜田 「いいところに気が付きましたね（教師口調・笑）" Shooter's Dream "。日本語で言うと”修斗の夢”となるんですけど。初代シューターの僕らが引退しまして、若い選手達がその後に続いて来ると。だから彼らにその思いをなんていうんだろう・・・そうだ、「託す」と。夢を託すわけです。それと僕自身の修斗に懸けた夢とか期待とかありますよね、そういうものをこれからは選手としてではなく大会を開催する側から見ていこうというのと、若い選手達が見る夢もありますよね、そういったものを重ね合わせて象徴させているんですよ。僕が考えたんじゃなくて、若林さん（総合格闘技プロデューサーとして数々のアマチュア大会などの企画・運営に携わり、PARESTRA東京を中井祐樹選手と共同経営する若林太郎氏）が考えたんですけど（笑）僕は上の「下北沢修斗劇場」と言うのしか考え付かなくて。下北沢って、お芝居の劇場が多いんですよ。だからそこで、修斗の大会をやるってことで。・・・でも、そんな浪花節みたいなのはダメだっていわれまして（笑）そうなりました。」 BoutReview 「全試合２回戦の試合というのも、また新しいコンセプトですね」
桜田 「下北では後楽園に行く前の選手をどんどんデビューさせていく場所にしようと思いましてね。お金とかは沢山はあげられないんだけれど、ある程度アマチュアでやってきて基礎体力のある選手は、プロライセンスを取って、どんどんプロとしてのルールに馴れてもらおうと思うんですよ。やる気のある人はどんどん引き上げていってね。やっぱりアマチュアのルールというのは制約がいろいろあるんで、それとは違うプロのルールに馴れてもらう場所になればいいと思うんで」 BoutReview 「そういう意味では、これまでナニワ・フリー・ファイトをずっとやってきて、アマチュア選手の発掘を熱心にやってきたということが、いい財産になってますね」 桜田 「そう、今回はお金もないところ(笑）関西から２人も選手を呼んでますからね。彼らには関西の意地というものを見せて、活躍してもらいたいですね」 BoutReview 「では桜田さんから、プロモーターとしてお勧めの試合を何試合か挙げてもらえますか」 桜田 「まず、桜井と喜多の試合ですね」 BoutReview
「ああ、いいですねえ。喜多選手はＮＦＦの秘密兵器ですからね。３大会とも素晴らしい試合内容で、アマチュアシーンの中では頭一つ飛び抜けた存在でしたからね。何時プロデビューするのか、楽しみにしていました。技術、スピード、ハート、キャラクター、すべて抜群ですから、初めて見る東京のファンはびっくりするんじゃないですか」
桜田 「桜井も今年の全日本で優勝していますしね」 BoutReview 「面白い勝ち方だったと聞いています。(インサイドガードから相手をパワーボム風の投げでノックアウトした）以前出場したアマリンでも評価が高かったそうですし、彼も待望のプロデビューですね。一昨年と今年のアマチュアライトヘビー王者が激突するわけですし、これは興味深い試合ですね。BoutReview的にはイチ押しです」 桜田 「そうですね。ウラのメインイベントと言ってもいいとおもいます。あと第５試合の植松もいい選手です。Ｃクラスでかなり活躍していますし、トーナメント・オブ・Ｊの軽量級では優勝していますしね｣ BoutReview 「次の第６試合には鶴巻選手が登場しますが、所属はフリーになってますね。確かサブミッションアーツレスリングの選手だったのでは？」 桜田 「前の所は離れたみたいですね。彼は今パレストラとかで練習をしていまして、プロでは何戦かやってるみたいですけど、修斗は初登場です」 BoutReview 「第７試合ではなんと九平選手が登場しますね。昨年のＷＡＲＳ以来の登場でなにかと話題になっていますが」 桜田 「うーん、僕は九平に多くは期待してません。藤崎選手はこれからの選手ですから、彼がどう戦うかの方が興味はありますね」 BoutReview 「おっと、厳しいですね」 桜田 「次の大河内はウチの選手ですけど、こないだ池田に負けてますから。一応ランキング５位ということにはなっていますけど、もし高山に負けるようだったら、ランキングが入れ替わるかも知れないですね。そう言う試合ですよ」 BoutReview 「さてメインでは中尾受太郎選手が復活戦となるわけですが」 桜田 「この試合は中尾の意地が見たいですね。一本を極めないといけない試合ですから。だらだらやっているようじゃダメでしょう。レッドスレイヤー・ガイの方はこの間（藤原正人戦）みたいに２Ｒ持ったら大評価です。ましてや判定に持ち込んだら、もうガイの勝ちみたいなもんです」 BoutReview 「しかし、凄い名前ですね。レッド・スレイヤー・ガイって(笑）いったいどういう意味があるんだか」 桜田 「なんかねえ、彼はレッドの色に思い入れがあるらしいんですよ(笑）それで、後スレイヤーというのはなんかアニメがあるんですか？ 僕はよく知らないんですけどそういうのがあるんだそうです。で、そういうガイ、「野郎」だと。」
BoutReview 「なんだかぜんぜんよくわかんないでけど、要するにルタ・ユージみたいなもんなんですね(笑）。まあ、当日髪の毛の色が金髪から、赤になってたらそういう人だと思うことにします(笑）（藤田祐司がルタ・ユージに改名した時は頭を緑に染めて登場し、後楽園をパニックに陥れた）」 今後の下北沢修斗劇場はどうなっていく？ BoutReview 「今後のガッツプロモーションとしては、この大会をどう育てていくつもりなんでしょうか？」 桜田 「そうですねえ、まあワールド修斗の方の興行との兼ね合いもあるんで今のところどうとは言えないんですけれども、年に３～４回ぐらいのペースで興行は打っていきたいですね。今年はもう今回だけなんですけど、また来年２月か３月には次の大会を開くつもりです。・・・・ああ、それとですねえ、これだけはきっちり書いておいて欲しいんですけど、あの、ほら何て言うんですか、ワー・・・ワープロじゃないな・・・あのあるでしょ、（インターネット？）そう、インターネット。僕はよくわからないんですけども、そう言うのを書くところがあるらしいんですよ。僕がこんど興行をやるってことで、「ワールド修斗を干された選手はこっちで使ってもらうようにしたらいい」とかね、そういう悪質なことを書く人が。井田さんのところは違うでしょうけども。なんか、あるらしいんで。ワールド修斗とうまくいってないとか、そういうのはないんですよ。今回でもちゃんと協力してもらって、やってるんだし。修斗のなかでね、内輪もめしてるような変なことは書かないで欲しいって。」
BoutReview 「わかりました。ワールド修斗もあって、ガッツマンプロモーションもあって、それぞれが特色のある興行を打っていくことで、修斗の世界が広がるんですからね・・・それはともあれ、非常に面白そうなカードが出揃ったので、今回の興行が成功することを期待しています。是非頑張って下さい」
