第３試合　ウエルター級２回戦

△伊藤武則（総合格闘技津田沼道場） △高田和道（ＷＩＬＤ　ＰＨＥＮＩＸ） （２Ｒ　フルタイム判定　３者イーブン） ゴングと同時に独特の構えでリズムをとる高田。隙をみてタックルに入るが， 伊藤も簡単には倒されない。 がぶられそうになった高田はすぐに引き込んでガードポジション。 自分の片足を高田の体に巻いて高田の動きを封じる。 高田はこの体勢のまま空いた手を使って打撃を放っていくが， 有効打にはならずにそのまま１Ｒは終了。 　２Ｒ開始早々に引き込んだ高田は，１Ｒと同じく片足を使って伊藤をコントロールし ようと試みる。 かかとで蹴りを連打したりパンチを打っていくのだが，やはり大きなダメージを与え るには至らない。 対する伊藤もインサイドガードから高田のボディーへパンチを打ったりして揺さぶる のだが， 高田のガードを崩せずに膠着したまま時間だけが過ぎていく。 伊藤のセコンド，田中健一の「どうするんだよ！伊藤！」の怒声に意を決したのか， ラウンド終盤には体を離してインサイドガードから高田の顔面にパンチを見舞う伊藤 だが，結局そのままタイムアップ。 好試合を期待されたこの一戦は，お互いに不本意なドローという結果になった。

(Text 中村宣夫　 Photo 井田英登)