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Report

修斗 2000.9.16 プロフェッショナル修斗
後楽園ホール大会 (イーフォース ジャパン主催)

第5試合 ライト級 5分3R 
5位
バレット・ヨシダ
(アメリカ/グラップリング・アンリミテッド)
判定2-0

30-27,29-29,29-28
8位
大河内 衛
(GUTSMAN・修斗道場)
×

 タックル、テイクダウン、ハーフ、サイド、マウント、バック、スリーパー。開始早々バレットが繰り広げる、あまりにも華麗で滑らかな試合運びに客席から溜め息が起こる。「アブダビでホイラーから腕十字を極めかけた男」の伝説が目の前で披露されるいることへの驚きと感激、そして「大河内はここで終わってしまうんだろうか」という悲しみ。それらの感情が溜め息の中で複雑に入り交じっているかのようだ。

 大河内に何度もピンチが訪れるが、セコンドのマッハと桜田会長の「大丈夫!いつもどおり!」というアドバイスが、大河内だけでなくなぜか見ている者の心をもリラックスさせる。そして大河内がピンチを切り抜けトップを取るとその度に大歓声が起こる。バレットの執拗な攻めにも、「ノゲーラに一本を許さなかった男」は屈さない

 終盤はスタンドでの死力を尽くした殴り合いの末、バレットがタックルでテイクダウンしたところで試合終了。客席からの温かい拍手がなかなか鳴り止まなかった。判定は僅差ながらもバレットに軍配。しかし大河内のプロ修斗10年の伝説は、バレットのアブダビ伝説をも飲み込んでしまい、さらにはメインイベントの新旧対決をも食ってしまっていた。

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レポート:井原芳徳  写真:菊地奈々子

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