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Report

修斗 2000.8.27 プロフェッショナル修斗
横浜文化体育館 (サステイン主催)

第3試合 ウェルター級 5分2R 
村濱天晴
(WILD PHOENIX)
1R 11秒

KO(左飛びひざ蹴り)
セルゲイ・ヴィチコフ
(ロシア/レッドデビル・スポーツクラブ)
×

 クラス・マッチの最後を締めたのは村濱天晴。Bクラス・デビュー戦での見事過ぎるハイキックでのKO劇で一躍名を高めた・・・と思ったら、その後、トゲトゲパンツを履いてコミッションからの大目玉を食らい、悪名も思い切り高めてしまった選手である。その村濱、「芸人魂」と染め抜いたTシャツを着て登場。相変わらずである。
 一方のヴィチコフは、初参戦とはいえ、実力は折り紙付き。Aクラスのランキング戦からでも不思議はないという前評判の選手。クールな風貌も期待をそそる。

 ゴング。
 村濱が、まるで幅跳びでもするように歩幅を細かく調整し、いきなりダッシュする。
 えっと、思うまもなく宙に浮く村濱。
 はじめに来た右膝を避けようと、無意識に首を屈めたヴィチコフの左こめかみに、二段蹴りのように、村濱の左膝がぶち込まれる。あっと驚く空中殺法だ。
 反動で前回りのように転がり込んでしまう村濱。

 しかし、すぐに立って殴りにいく。慌てて分けにいくレフェリー。
 ダウンだ。
 それでも立とうとするヴィチコフだが、もはや足が利かない。
 前のめりに、また、ぶっ倒れる。
 村濱、戦慄の秒殺勝利!!

 ヒーロー誕生・・・と普通はいくところだが、盛り上がったらオチもあるのが村濱のこれまで。試合後も「おばあちゃんがいたら手を引いてあげたり、そうした日頃の行いの良さが出ましたね」に始まり、「ロシア人は寒いところでがんばってこつこつこつこつというイメージがあったんで、いきなりがつーんといけば行けると思ってました。ほら寒いところのひとってちまちましてるでしょ」とか、「ほんとはアンディ選手のために踵落とししようと思ってたんですけどね」などなどと吹きまくり。
 このまま順調にAクラスへと登っていくのか、無闇な期待はせずに見守っていきたい。


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レポート:山名尚志  写真:菊地奈々子

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