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99･8･19 リングス “RISE 5th.” 横浜文化体育館

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大会総評

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　リングスの現状をどう考えたらいいのだろう。

　山本の小川への挑戦。成瀬のミドル級での交流アピール。今や話題ともならなくなったrAwチームとの交渉決裂の後、リングスは、二つのチャレンジを打ち出した。しかし、対小川戦は、「小川の手首の怪我」という理由でキャンセルされ、先行きも至極不透明である。成瀬の交流戦にいたっては、バトラーツの日高選手など、幾つかの応答はあったものの、形になる気配もないまま、成瀬の長期欠場が発表されてしまい、立ち消え状態となってしまった。
　普通に考えれば、これは、危機以外の何ものでもない。
　対小川戦のキャンセル。週半ばの平日、しかも東京の会場ではなく横浜。おまけに、夕方、東海道線が人身事故で止まってしまった。泣きっ面に蜂である。

　にも関わらず・・・

　横文の会場には4670人という数の観客が集まり、実際に客席の８割方が埋まった。当日券も捌け、当初多めに用意されていた記者・関係者席も、その半分が当日客のために開放されることとなった。
　会場規模が比較的小さいということもある。
　招待券もかなり出ていたようだ。
　だが、結果として、危機的状況にある団体がやっている興行とは到底見えなかったことも、また、確かだ。大体、いくら招待券を配ったとしても、団体に魅力がなければ、わざわざ交通費を使い、時間を潰してまで見に来るものではない。タダでもコストはかかっているのである。

　これは本格的な危機の前の猶予期間なのか。
　それとも、今に至るも、重量級では圧倒的に厚い選手層を誇るリングス・ネットワークの底力なのだろうか。
　前田後のリングスの位置づけは、まだ、はっきりとは見えていない。

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試合レポート :1. 滑川×上山