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Report
PRIDE 99.11.21 「PRIDE.8」有明コロシアム

第2試合(10分2R) 
 
フランク・トリッグ
175cm,77kg
1R 5'00"
KO
 
ファビアノ・イハ
170cm,75kg
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トリッグ、PRIDEでも実力を披露


 
 ランク・トリッグ。リアリティ・マネジメント所属。修斗のリングを舞台として、後楽園でマセロ・アグアを葬り、ヴァリジャパではジアン・マチャドを粉砕した中量級のエース・ファイターである。
 トリッグの強みは、そのレスリングの基盤にある。しかも、アメリカ人レスラーにありがちな、ともかく押さえ込んでお終い、という雑な動きではない。差し合いでも上手いし、何と言っても、インサイド・ガードに入ってからの腰の強さ、バランスの良さが素晴らしい。下からのディフェンスをうまく捌いて上体を起こし、パンチの嵐を降らすことができる。

 これがPRIDE初出場となるイハは、UFC、エクストリーム・チャレンジ、アブダビ・コンバットに出場経験のあるブラジリアン柔術の選手。となれば、ポイントは、イハがトリッグをガード・ポジションで捉えることができるかどうか、ということになる。

 打撃のラッシュからコーナーに押し込み、膝をボディに入れていくトリッグ。案の定、ここでイハが引き込みにいく。すっかりクローズド・ガードに入ってしまうイハ。

 ここからイハの攻めが続く。
 トリッグの手首を辿り、十字狙いにいくイハ。一回目はすぐ切られるが、再びチャレンジ。だが、下からの十字が自分の弱点であると認識し、練習を積んできたというトリッグは、二回目のチャレンジで極められそうになりながらも、イハの体を持ち上げ、叩き落として振り切る。
 そして再びスタンド。
 イハをパンチで追いかけるトリッグ。有効打が当たり始める。
 コーナーに追い込み、ボディに膝、そしてパンチの連打。
 イハが崩れ落ちるまでさほどの時間はかからなかった。


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レポート:山名尚志 カメラ:井田英登

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