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99･9･12“PRIDE.7”横浜アリーナ

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第5試合　10分2R

○ 小路晃（A3ジム）

× ラリ−・パ−カ−（米）

延長判定

　

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　前回の「PRIDE6」ではガイ・メッサー相手に辛くも判定勝ちした小路だが，完全燃焼とはほど遠い内容だったことは確かだ。観客の反応を人一倍気にする小路にとっては，かなり不本意な一戦であったといえよう。今回の相手はラリー・パーカー。これまでの小路の相手からは1ランク落ちる格下の相手であり，パーカーの36歳という年齢からも小路の快勝が期待された。

　試合が開始されると，パーカーはすばやいタックルからテイクダウンして小路を抑えこむ。なかなか上になれない小路は下から足関節を狙うがこれは不発。離れて猪木・アリ状態になるが，小路はここからなかなか攻めることができない。レフェリーがブレイクでスタンドに戻すと，パーカーは再びタックル。テイクダウンされた小路はすぐに体を返して上になるが，やはりここから攻めることができない。膠着の多い試合展開に野次が飛び交う。レフェリーの「アクション！」の声だけが空しく響き渡る。

　2Rになっても膠着状態が続く。小路はテイクダウンから上を取るのだが，そこからパスすることができずに動きが止まってしまう。パーカーもスタミナ切れか，スタンドになると小路のタックルに逆らわずに倒されてすぐにガードポジションになる。退屈した観客が飛ばすウケ狙いの野次ばかりが目立つ。2Rの終盤，小路は打撃でパーカーを追いこむが，これもパーカーはうまく逃れてガードポジションに。客席からため息がもれる。

　判定の結果はドロー。延長を告げるアナウンスに激しいブーイングが起きる。なんとか展開を作ろうとして突っ込む小路だが，どうしてもパーカーをパスガードすることができずに，延長でも膠着状態が続く。

　結局スタンドの展開で優勢だった小路の判定勝が告げられたが，この試合展開は本人もかなり不満顔。「すみませーん！パンクラスのNK大会に，プライドを代表して殴り込みにいきます！」とマイクアピールするが，柳澤戦に向けて大きな課題が残ったことは確かだ。同じく格下相手に客席を大きく沸かせた桜庭と比較すると，小路の膠着を打破する決め手のなさが目立つ試合であった。

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