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PANCRASE 2000 TRANS TOUR KING OF PANCRASE TITLE MATCH
9月24日(日) 横浜文化体育館

第9試合 キング・オブ・パンクラス無差別級タイトルマッチ(20分一本勝負) 
セーム・シュルト
(デーブ・ヨンカース道場:第9代王者)
8'55"

TKO
渋谷 修身
(パンクラス横浜:無差別級6位)
×

※グラウンドの顔面パンチでレフェリーストップ

 デビュー5年、54戦目の渋谷がついに頂点に挑む。立ち技では圧倒的な破壊力を持つシュルトに対し、渋谷は徹底して寝技の展開に持ち込もうとする。「降ってくる」という表現がピッタリくるようなパンチをかいくぐり、渋谷は片足タックルで倒し、サイドを取る。だが、シュルトは強引に引っ繰り返す。スタンドに戻ると、シュルトのストレートに一瞬ひるむ。さらに膝蹴りを食らい、倒され、マウントパンチ、バックを取られパンチ。場内からは悲鳴が巻き起こるが、押さえ込みの甘いシュルトからかろうじて逃げ切る。

 渋谷は立ち技を嫌い自ら猪木・アリ状態とするが、スタンドを命じられる。こうなると強引にグラウンドに持ち込むしかなくなり、またも片足タックル。コーナーに押し込み、シュルトがフロントネックを狙うも冷静に対処し足をかけてテイクダウン。しかしまたもシュルトは強引に引っ繰り返し、パンチを打ち落とす。これもまた渋谷は何とか逃げ切るが、顔面に膝蹴りを食らい、倒されパンチを落とされる。ここまでで大量のダメージを溜め込んだ渋谷。終盤ニーオンザベリーからパンチを打ち腕十字に持ち込むチャンスがあったが、それに失敗して上に乗られ、パンチを落とされたところでレフェリーストップ。最後まであきらめなかった渋谷に観客からは大きな拍手が送られたが、王者の壁はあまりにも高すぎた。

 この試合を見て船木プロデューサーは「シュルトはレスリングのうまい外人選手に倒されるんじゃないか?」と予想。次期挑戦者として菊田早苗と、7月大会のワンマッチで鮮烈なKO勝ちを収めたイアン・フリーマンの名前を上げた。

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レポート:井原芳徳  写真:大場和正


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