第13試合(日本・タイ国際戦 70kg契約/5回戦)
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元ルンピニーライト級王者
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チャンデット・ソーパァンタレー
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(タイ)
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WMTC豪州ライト級王者 |
ジョン・ウェイン
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(オーストラリア)
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試合前にワイクーが踊られる。オーストラリア人ながらムエタイスタイルで強さを誇るジョン・ウェインと、元ルンピニー王者のチャンデット。試合の色あいはどう考えてもムエタイ。そして、その通りの試合が展開された。
1ラウンド、両者ミドルを蹴りこむ。ずぃっ、と前に出ながらプレッシャーをかけるチャンデット。ウェインがパンチで踏み込みかけるところにチャンデットのミドル。チャンデットはウェインが正面にくるやいなや、ボディめがけて膝を繰り出してくる。またミドルがくればキャッチしてパンチで反撃。これはウェインもやっていたが、この体勢バランスが崩れない。どんな形になっても攻撃の手はある、という地力が見える。
首相撲でもチャンデットはするり、と態勢を返して膝、そして至近距離からの肘。ウェインがストレートをヒットさせ、攻めこむ場面も見られたが、侵攻を許さないチャンデットの静かな迫力がそれを押し返す形で試合は最後まで進んだ。
判定は三者三様のドロー。しかしムエタイのテクニックが随所に見られた玄人好みの好試合だった。前回に続き重い相手と闘ったチャンデット。調整期間を十分置いて彼の階級であるライト級の試合が組まれれば、なお素晴らしい試合をしてくれるだろう。
来年は「門戸開放」を謳うMA、こうしたムエタイスタイルへのアクセスも活発化するのだろうか。
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