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ニュージャパンキックボクシング連盟 "CHALLENGE TO MUETHAI 4"
2001年3月20日(火・祝)愛知・名古屋市公会堂

第9試合 Jライト級/5回戦 

ティーレック・ポーサムランチャイ
(タイ)
3R1分47秒

KO

中島稔倫
(大和)
×

当初佐藤孝也(今回体調不良で欠場)と対戦予定だった昨年までルンピニーのランカーだったティーレック。ここ1年ほど試合枯れが続いていたが、それでもクンピニット(ルンピニーJフェザー級王者)に完勝したこともあるというその強さは健在だった。
NJKFフェザー級王者中島稔倫が細かい出入りからジャブ、ローで揺さぶりをかけるがティーレックは全く動じない。無表情から繰り出すカウンターの左ストレートで中島の顔をのけぞらしつつ首相撲からの膝蹴りを当て、投げ捨てる。
2R、中島が前に出て右フックを当てるが逆にこれでティーレックの闘志に火をつけたか中島のローを受けながらも構わず前進、左ストレート、テンカオ、肘で攻めたてる。そしてカウンターの肘で中島の目尻を切り裂くのに成功。

3R、いよいよティーレックの猛攻が始まる。肘の連打でコーナーで追い込むと思わず下を向いた中島の後頭部に肘を痛打しダウンを奪う。なんとか立ちあがる中島だがタイ人の攻勢は止まらず、中島の反撃を許す間もなく肘の連打で立て続けに2つのダウンを追加し、KO勝利した。

「無様な判定決着よりはよっぽど気持ちいいですよ」と笑顔すら見せた(悔し涙まじりではあったが)中島。打倒ムエタイの挑戦の意欲は衰えていないようだった。中島はこれで29戦13勝(1KO)10敗6分。
一方、実力差を見せ付けたティーレックは、試合中のストイックな無表情ぶりとは打って変わって終始笑顔。しかしコメントを求めても「僕バカだからわかんなーい」と取材陣を煙に巻いていた。

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レポート&写真:新小田哲

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