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全日本キックボクシング連盟「CROSS FIRE-I」
2001年3月16日(金)東京・後楽園ホール 

第8試合 メインイベント 日本・タイ国際戦 62.5kg契約/5回戦 
× WKA&WPKC世界ムエタイ・ライト級王者
小林聡
(藤原)
判定3-0

46-49,45-50,45-49
元タイ国ルンピニースタジアム・バンタム級2位
サッダム・ギャットユンヨット
(タイ)

昨年12月に酒井秀信を相手にせずKO勝ちしたムエタイ元ランカーサッダムと、世界二冠王小林聡の対戦は、当初の予想を大きく越える激しい打撃戦となった。小林はサッダムの目尻を切裂くことに成功したが、強烈なパンチの前に2度のダウンを喫し大差判定負けとなった。

タイの南部王者であるサッダムは、序盤から見事なパンチコンビネーションを披露。これに小林も応え前蹴りや左右フックで応戦する。2R、首相撲の攻防で小林が肘でサッダムの目尻のカットに成功するが、逆にこれで危機感を抱いたサッダムが猛攻。2、3ラウンドに左右のストレートでダウンを奪う。

小林もKO負け寸前のところで踏みとどまり、左フック、右ストレートを当て反撃。両者足を止めて激しいパンチの打ち合いを繰り広げる。

最終ラウンドになっても両者の手数を衰えることはなく、見応えのある大打撃戦となったが、結局サッダムが終始優勢のまま最大5ポイント差で判定勝利した。

「カットもあって正直負けも覚悟した。小林の攻撃は蹴りもパンチも重い。特に前蹴りが効いた。10日前に戦ったタイ人よりもずっと強い」と語ったサッダム、逆にそう語ることで彼の底力を見た思いがした。彼は来週、元ラジャ王者で来日経験のあるムァンファーレグと対戦予定だったが、小林戦が先に決まっていたため中止したという。

敗れはしたものの、果敢な打ち合いであわやの場面も見せ大きく株を上げた小林、しかし「結果が全て」と多くを語らなかった。小林はこれで41戦28勝(19K O)11敗2分。

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レポート:新小田哲  写真:菊地奈々子

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