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Report

マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟
「新春特別興行〜戦い続ける男たち」
2001年1月27日(土)東京・後楽園ホール

第12試合 スーパーフェザー級選手権/5回戦 
王者
天野哲成
(マイウェイ)
判定1-0

49-49,50-50,50-49
挑戦者・フェザー級1位
カズ工藤
(士道館新座)
※天野が防衛に成功。

昨年6月に対戦した両者は、序盤天野が上下のコンビネーションで押し気味に試合を進めていたが、中盤工藤のパンチがヒット、そこから乱打戦となり結局 2-1の微妙な判定で天野が勝利している。これには両陣営ともに納得がいかず、再戦を約束しあっていた。

天野は長い暫定王者の期間を経て昨年正規王者になった。スマートなコンビネーションを得意とする正統派のテクニシャンだが、ラウンド後半になると線の細さを見せるところがある。
対照的に工藤は決して打たれても引かないタフネスとドロドロの打ち合いを得意とするファイター。
今回、その決着戦がタイトルマッチという舞台で組まれることになった。

試合は初回から激しい打ち合いになる。工藤は左右のフックで前進すると天野もミドルからパンチにつなぐコンビネーションで応酬。天野にカウンターを合わせられながらも、工藤は物凄い形相でローを放ち前に出る。
両選手の応援団も必死の応援で場内凄い盛り上がり。

打ち合いは最終ラウンドまで続き、どちらが勝ってもおかしくはない内容でジャッジも工藤の手数と天野の有効打を天秤にかけ優劣つかず。引き分けで天野の防衛となった。天野はこれで19戦13勝(4KO)2敗4分。工藤は16戦9勝(3KO)5敗 2分。

ショックの色が隠せない様子の工藤とその陣営。判定に対し不満を口にしていたが天野のガードとミドル、ショートの有効打を考えると妥当な線だろう。しかしその天野も内容には納得がいかなかった様子だった。「でもまあ、防衛できたのでよしとします」。
天野は決して弱いチャンピオンではない。それに毎回客席を沸かす試合もしている。あとは集中力とスタミナを切らさないこと。課題がはっきりしているだけに、名チャンピオンの道へ向けて天野の前途は暗くはない。


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レポート:新小田哲  写真:菊地奈々子

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