現在スタイル改造中の内田、従来のパンチ中心のスタイルから若干変えて蹴りを組み入れたコンビネーションを試合開始早々から見せる。アフメドフは元々ボクシングをやっていたという選手で、強烈なフックを叩き込む。
2R、激しいパンチの打ち合いが展開されたが、3R以降内田は右ローを集中させる。内田の出す左ジャブから右ローへのコンビネーションはまだややぎこちなさが残るものの、アフメドフの突進を止めるには効果があったようだ。
だが、パワフルかつ強引に左右のパンチを振り込んでくるアフメドフの優位は動かず。左右のフックに、ボディーへの攻撃、踏み込んでショートレンジで繰り出すアッパーとパンチ技の多彩さを見せた。
4R、内田が頭部をカット。その後アメフドフはたびたびパンチをクリーンヒットさせ、文句なしの判定勝ちを収めた。
内田は「ダメっすよ・・・」と一言残すと控え室にこもった。MAのベルトの先に世界を見据える内田にとって、課題を目に見える形でつきつけられた試合となった。
アフメドフは「厳しい試合だったよ。日本でも強い選手がいたら戦いたいね」と語った。10月29日掣圏道有明大会に出場が決定しているが、キックボクシング・K−1にも出場の意欲を見せた。