三苫は4月大会でK-Uの瀬尾尚弘(JK国際)に勝利。一方の中西はその瀬尾に 7月大会でKO負けしている。それについて「意識はしていた」という中西。連盟とK-Uが誇るテクニシャン同士の対戦は、パンチが勝敗を分けることになった。
サウスポーからミドルを強打する中西に、鋭いワンツーで対抗する三苫。中西テンカオで前に出て首相撲からの膝蹴り、三苫はフットワークと細かいパンチでこれを逃れる。
4R中盤までこのような展開が続いたが、三苫のワンツーが中西の顔面にヒットしたのをきっかけにパンチの打ち合いが始まる。これを制したのは中西、大振りの左フックがヒットし、さらに左右を連打でたたみかけるとぐらついて下を向いた三苫の顔面に膝を入れ三苫ダウン。さらに中西はパンチからコーナーに詰め膝蹴り。しかし三苫も耐え、鋭いパンチをヒットさせる場面も見られたが、勢いにのった中西はパンチ、膝蹴りで圧倒。大差の判定で勝利した。
勝って瀬尾へのリベンジへ望みをつないだ中西だが、「まだ課題が多すぎる」と表情は硬かった。さらに小野瀬邦英や武田幸三、またK−1中量級といった話題で盛り上がるウェルター戦線についても「自分はまだそのポジションまで上がってないから」とあくまで自分に厳しいままだった。