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Report

MA日本キックボクシング連盟 「COMBAT-2000 王道 II」
2000年9月3日(日) 東京・後楽園ホール

第8試合 61.23kg契約/5回戦 
MAライト級3位
木村允
(土浦)
判定2-0

50-49,49-49,50-49
日本ライト級
小石原勝
(習志野)
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 デビュー以来きれいに7つの白星を並べてきた、MA最大のホープ木村充。サウスポーから繰り出される左ローキックは強烈の一言。一方の小石原勝も習志野ジムの将来を嘱望される期待の星。こちらは習志野ジム伝統のムエタイ・スタイル。強烈なミドルと首相撲を武器にしている。

 初回、独特のフォームとステップワークから左右のローを繰り出す木村。小石原これをガードしつつ前蹴りや重そうな右ミドル。慎重な両者、単発な技の応酬で様子見。

 2R、木村の左ストレートからのローがヒット。小石原が前に出るとスイッ、という感じでかわし、すれ違いざまに肘を振るってみせる。ここまでは木村ペース、小石原はどちらかというとガードに専念、特に左ローを警戒している模様。

 3Rから木村に異変が起きる。しきりと肘を狙っている様子の木村だったが、これを小石原に組み付かれ、首相撲で振り回されるとみるみるうちに失速。顔に生気がなくなり、極端に手数が少なくなる。しかしチャンスなはずの小石原もこれといって決め手がない。

 結局、終始首相撲からしきりと膝蹴りを仕掛けていく小石原と、うつろな表情ながらもこれを必死にガードしていく木村とのせめぎ合いは、意外な形で決着が付く。最終ラウンドに首相撲にとらえた小石原を木村が投げ捨てようとし、逆に小石原が投げるとこれが減点。結局、この減点が響き判定は僅差で木村がものにし、デビュー以来の連勝のレコードを8に延ばした。
 試合後の木村は疲れ切った表情で「首相撲が強かった。俺の負けです」とうなだれた。今まで遭遇したことのない強敵との対戦は近い将来に組まれるだろうライト級タイトルマッチに向けていい薬になったことだろう。「いや、今日は課題がありすぎ。一つづつクリアしていくまでは、タイトルなんてとてもとても」。

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レポート新小田哲

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