BoutReview: 00.2.20 全日本キック --- レポート

ALL JAPAN KICKBOXING 2000 “LEGEND-II”
2月20日(日)後楽園ホール

第12試合　全日本ミドル級ランキング戦／５回戦

○

全日本ミドル級１位
新田明臣
（S.V.G.）

3R1分12秒

全日本ミドル級２位
藤原鉄志
（青春塾）

　昨年のNJKFからの移籍後、初のメインイベンターとして登場する新田。登場からいきなり目を奪う。金髪、しかもクルーカット。大胆な「イメチェン」である。再戦となる藤原相手に、スロースターターはどう戦うか。
　１Ｒ、接近戦を狙う藤原が前進してパンチ、膝で新田を押し込む。新田は退がりながらもタイミング良くミドルを返していく。２Ｒも前に出る藤原に対しカウンターのロー、ミドルを入れていく新田。これが功を奏し、藤原は後半足にきたような様子を見せる。ローを重ねラウンド終盤にはダウン寸前となった。
　３Ｒ、藤原は意を決したように前進、パンチの打ち合いに挑むがこれを新田はローの連打で崩し、さらにパンチへ。コーナーに詰めてのラッシュで藤原がダウン。カウント９で立ちあがった藤原だがダメージがあったか、その直後新田のハイキックをもらい再度ダウン、これで試合は決まった。
　３月にはＷＫＡ世界ムエタイ３位のオワリとの対戦が決定している新田。「紙一重だった」といいながらも、圧勝を収め弾みがついたといえるだろう。

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レポート：新小田哲　　写真：薮本直美