藤井戦績:第17回コンプリートファイティング・クルーザー級優勝、第1回北陸グローブ空手重量級準優勝、99年SAWチャレンジカップ+70kg級優勝
タイタンファイトを制し、ヤマケンの一番弟子として頭角を現した梁が、ついにプロデビューの日を迎えた。グローブより素手で派手なパンチを見せたいと語る梁らしく、序盤からパンチを振り回して威勢よく飛び込んでいく。しかし、パワーリフティングで鍛えたという藤井のがっちりした組みに突進を阻まれ、豪快な投げからいきなりマウントを奪われてしまう。
アマチュア時代の4戦を通じて一回もマウントを奪われたことの無いという梁は、安定しないままパンチを落とそうとする藤井をスイープし立ち上がり、ロープ際におしこんでヒザを飛ばす。だが藤井はそれでもパワー勝負で梁の首を抱え込み、強引なフロントネックロックに持ち込む。押し込んで崩した梁はそのままおおいかぶさってサイドポジションに回り込み、立とうとする藤井をヒザ蹴りで崩して、バックを奪って胴締めスリーパーを決める。
若干、藤井のパワーに苦戦した感もあるが、ルーキーらしからぬ度胸でピンチをしのぎ、すっきりとプロデビュー戦を飾った。
「僕は山本さんに拾ってもらってやっと一人前になれた男ですから、まだ大きな口は叩けないです。まだまだ山本喧一のコピーでしかないですけど、いろんなところで闘って、はやく自分のオリジナルを出していきたいです。タイタンみたいに素手でぶん殴るのが好きなんで、そういった派手な戦いを見せて、梁はすごいぞというところをお客さんに見てもらいたいですね」と明るく語る口調は、既にヤマケン二世の貫録十分だ。「できれば次はパンクラスなんか出たいですね。今あそこも世代交代して、若い選手がいろいろ頑張ってるんで、そういう連中とがんがんやりあいたいです」と他団体出撃も飛びだした。威勢のいい若い選手の登場で、PODは山本個人プロモーションではないと言うことを、早くも証明しつつあると言えるかも知れない。
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