さらに薮下はローキックとタックルによる下半身への攻めに集中。小さいながらプロレス仕込みのスタミナには定評のある薮下に対し、グンダレンコは次第にスタミナを消耗していく。薮下陣営の巨像崩しの作戦が見事にハマり当初の予想とは大きく異なる試合展開となり、場内は薮下コール、「ニッポン、チャチャチャ」コールが響き渡る。完全に薮下=ベビー、グンダレンコ=ヒールの構図ができあがる。
1Rにはタックルを嫌ったグンダレンコがロープをつかみイエローカードが出される場面も。2Rになるとほとんどの攻撃は薮下のものとなり、グンダレンコが投げを放って体勢を崩した隙に、バックを取りスリーパーを狙うチャンスもあった。薮下は最後までこの作戦通り攻め続け、結局逃げ切っての判定勝ち。敗れたグンダレンコはマットの上に泣き崩れた。
なお試合後グンダレンコ陣営は審判団に「準決勝は3Rじゃないのか?」と抗議したが当然聞き入れられず。