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Report

NEO主催 女子総合格闘技 ReMix WORLD CUP 2000 
2000年12月5日(火) 東京・日本武道館

第10試合 トーナメント準決勝 5分2R 
薮下 めぐみ
(日本/吉本女子プロレスJd')
判定

3-0
グンダレンコ・スベトラーナ
(ロシア)
×

 薮下55kg、グンダレンコ150kg。100キロ近い体重差、これまでのグンダレンコの圧勝ぶりのせいもあり場内には試合開始前から失望感が漂っていたが、グラウンドで20秒間経過した場合ブレイクのかかるルールを薮下がフル活用。倒されて上に乗られても、柔道仕込みの亀の体勢で20秒間耐え抜くという戦法を繰り返す。これまでパワーだけで勝ち続けてきたグンダレンコは逆に返しの技術の無さを露呈する。

 さらに薮下はローキックとタックルによる下半身への攻めに集中。小さいながらプロレス仕込みのスタミナには定評のある薮下に対し、グンダレンコは次第にスタミナを消耗していく。薮下陣営の巨像崩しの作戦が見事にハマり当初の予想とは大きく異なる試合展開となり、場内は薮下コール、「ニッポン、チャチャチャ」コールが響き渡る。完全に薮下=ベビー、グンダレンコ=ヒールの構図ができあがる。

 1Rにはタックルを嫌ったグンダレンコがロープをつかみイエローカードが出される場面も。2Rになるとほとんどの攻撃は薮下のものとなり、グンダレンコが投げを放って体勢を崩した隙に、バックを取りスリーパーを狙うチャンスもあった。薮下は最後までこの作戦通り攻め続け、結局逃げ切っての判定勝ち。敗れたグンダレンコはマットの上に泣き崩れた。
 なお試合後グンダレンコ陣営は審判団に「準決勝は3Rじゃないのか?」と抗議したが当然聞き入れられず。

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レポート&写真:井原芳徳

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