佐藤は6.18 MAキック後楽園大会でサムライルール&マウントパンチ初体験をしたものの、第1ステージではキックボクシングで圧倒し、かろうじて第2ステージに持ち込んだような横綱相撲状態。ルールのダイナミズムを体験するには程遠い内容だった。対するリムレイは9.5リングス後楽園大会で元シュートボクシングの村浜武洋とリングスルールで対戦。一本負けしたもののグラウンドテクニックでは一日の長がある。
そんなリムレイに対し佐藤はあえて相手のフィールドであるグラップリングルールでの勝負を目論んでいたが、第1ステージ1R、首相撲で膝蹴りを連打するとディフェンスの全くできないリムレイはあっけなくダウン。この瞬間佐藤は「しまった!と思った」が、リムレイの戦意喪失でそのまま試合は終了してしまった。佐藤はマイクを持つと「メインなのにサムライの醍醐味を見せれずにごめんなさい」と観客に謝り、記者に囲まれても「プロとして失格です」と反省しきりだった。今後もサムライルールの試合は「上から出ろと言われれば出ます」と語ったものの、本業のキックボクシングとの両立が課題となりそうだ。