昨年8月のK-1 JAPAN GP以来の試合となる村上はもう36歳。「負けたら引退」とばかり挑んだ一戦だったが、現役チャンピオン内田が危なげない攻めで圧倒し、村上に引導を渡した。10.6MAキック後楽園大会で内田は頭部を負傷していたものの、距離を取ってのミドル、首をつかんでの膝などを的確にヒットさせ、2Rで村上は既に防戦一方となる。3Rには村上は右フックでダウンを奪われ、9カウントでなんとか立ち上がり大歓声。だが最後は内田のフックの連打に倒れタオルが投入された。引退セレモニーでマイクを持った村上は「村上竜司はこれで完結します。応援ありがとうございました」と挨拶し、関係者に胴上げされリングを降りた。
村上インタビュー
「思った通りに体が動かないって言うのは歳を感じたよ。力が出ないんだよ。村上竜司完結しました。」
−−若いチャンピオン、どうでしたか?
「勢いがあったからねえ。足とられちゃった。どうしてもかみ合わないところがあった。うーん…。ま、完結いたしましたので。」
−−試合前からそういう気持ちはあったのですか?
「そりゃ、試合前からありましたよ。」
−−ほとんどボクシングだけで行こうと思っていたのですか?
「今回はパンチの練習主体にしたんでね。倒すか倒されるのかの試合。自分としては納得してるから。とりあえず前に前に…うん。かみ合わなかったというのもあるけどね。打ち合って納得する試合がしたかったんだけど…足使われたからね…。とりあえず納得しましたよ。もう。倒されたからね。」
−−これからはどのようなことをされるんですか?
「青少年の育成にね…(とここで記者陣大爆笑)うははは…まったく。僕は選手の強化にね、していかないとね。
士道館も若手を育てないと。いつまでも自分がやってるわけじゃないからね。あの…がんばっていかないとね。(間があいて)納得したから…」
−−悔いはないんですか?
「悔いはないですよ。倒されてるからね。判定とかそういうのだったらね。悔いは残っちゃうけど…ね。選手としてやりたい奴と今回は変わっちゃったから。うーん、後一人だけ、やりたい奴おるけど、悔いが残るけど、年ですけどねぇ、黒澤浩樹っていう、自分としては一番やりたかった男だけどいろいろ問題があってね。やるって言うたらまた戻ってきますけど、もうそれ以外はやる気しない。魂が入ってこない奴は燃えてこないんだよね。どうしても。ぜひ、黒澤選手がやるって言ったらホント、最高、燃え尽きたけどね。」
−−リングに上がる可能性は残されていると?
「うーん、まあ、黒澤次第ですよ。私はもうこれ以上は上がりたくないから。竜ちゃんラーメンでがんばっていきますよ。(また記者陣大爆笑)若者も育っていかないとね、静岡も九州も。」
−−空手家は続けるんですか?
「空手家は一生、引退っちゅうのはないの。とりあえず今まで以上の練習はするしね。空手家としてね、これからは。今までは武芸者でしたから。人前で芸をみせるって言うの?。武道家としてやっていこうと思ってね。真の武道家を目指します。空手道はずっと通してきたから。空手着が一番好きだし、空手家としてやってきたから。」
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