[新日本キック] 6.30 ディファ (レポ＆写真)：泰人上等！ 鷹山＆風神、明暗分かれる

新日本キックボクシング協会
"勇者達の挑戦 Part 3"
2002年6月30日（日）東京・ディファ有明
主催：尚武会

　レポート＆写真：井原芳徳


第13試合　日泰国際戦　68kg契約　5回戦
×鷹山真吾（尚武会／ウェルター級4位）
○ナーティ・ソーカムシン（タイ）
判定0-2 (48-50,50-50,47-50)

　おなじみ「泰人上等」と刺繍されたガウンを着て登場した鷹山は、リング上でヤンキー座りをし、そのまま斜に構えてナーティを鋭くにらみ付ける。だがムエタイ200戦を経験しているナーティは落ち着いた表情のまま鷹山に近寄り、まるで子供をあやすかのように鷹山の頭を撫でる。
　高い構えのナーティは、鷹山が射程距離に入るたび右ミドルを放つ。鷹山は時々大振りの右フックを当てるが、その後が続かない。ラウンドが進むほどにナーティの右ミドルが鋭くなり、鷹山の左の脇の下がみるみる赤紫色に腫れ上がる。4Rになるとようやく鷹山がボディを効かせナーティのスタミナを奪うようになる。だがナーティはミドルと前蹴りで鷹山を突き放し5ラウンド終了まで逃げ切った。互いに決定打こそ無かったが、最後まで鷹山はナーティのペースを崩すことができなかった。

第12試合　日泰国際戦　57kg契約　5回戦
○風神和昌（野本塾／バンタム級2位）
×ジャクリット・チュワッタナ（タイ）
2R 0'37" TKO（レフェリーストップ：パンチ）

　風神のパンチが冴え渡る。序盤からジャクリットの顔にパンチを当て、ジャクリットもパンチで応戦。残り10秒ほどで風神がダウンを奪う。2Rもパンチを効かせ、最後は左右のコンビネーションで見事ノックアウトした。
　リング下の深津飛成の「風神！デカイこと言え！」という後押しでマイクを持った風神は、照れくさそうにしながらも「バンタム級チャンピオンを狙います」と宣言した。

第11試合　フライ級　5回戦
○モンチーエシマ（治政館／1位）
×スダッチ（ホワイトタイガー／3位）
4R 1'31" TKO（ドクターストップ）

　スダッチは角田信朗の唄うS-CUPのCM曲で入場し、客席を不思議なムードに包み込む。1Rはなかなか踏み込めない様子だったが、2Rになると距離を縮め、ストレートとアッパーの連続でエシマからダウンを奪う。だがエシマは3Rになると左ヒジでスダッチの額を集中攻撃し、スダッチの生え際をカットする。ドクターチェックを受けたスダッチはパンチとローで短期決着に持ち込もうとするが、4Rになるとさらに出血が激しくなり、ドクターストップがかかってしまった。白星とはいえエシマの顔には笑顔はなかった。

第10試合　62kg契約　4回戦
○成本文明（藤本）
×石原裕基（伊原）
判定2-0 (40-38,39-39,40-39)

第9試合　62kg契約　4回戦
○阿部道人（治政館）
×乙幡耕一郎（尚武会）
4R 0'36" TKO（ドクターストップ）

第8試合　ライト級　4回戦
○正田考平（藤本）
×マスマニアデビル（ホワイトタイガー）
2R終了 TKO（ドクターストップ）

第7試合　ライト級　3回戦
○金狼正巳（尚武会）
×一眼レフ夫（ホワイトタイガー）
判定3-0 (30-27,30-29,30-29)

第6試合　ウェルター級　3回戦
×HIROKAZU（誠真）
○植木 攻（尚武会）
判定0-3 (28-30,29-30,29-30)

第5試合　ウェルター級　3回戦
△後藤貴司（トーエル）
△小林昇平（尾田）
判定0-1 (30-30,30-30,28-30)

第4試合　ミドル級　3回戦
○弘次（太賀）
×山崎康臣（尾田）
判定2-0 (30-29,29-29,30-29)

第3試合　フライ級　3回戦
△谷　正亮（尚武会）
△仲西　智（藤本）
判定1-1 (28-30,30-30,29-28)

第2試合　ライト級　3回戦
○関野義男（治政館）
×星野　豹（横須賀太賀）
判定3-0 (30-29,30-28,30-28)

第1試合　フェザー級　3回戦
○豊野進也（尚武会）
×佐藤勇気（横須賀太賀）
1R 2'22" KO

Last Update : 07/02