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[MAキック] 6.30 後楽園 (レポ&写真):キューバからの世界王者に日本人苦戦

MA日本キックボクシング連盟
"第5回梶原一騎杯 キックガッツ2002"

2002年6月30日 (日) 東京・後楽園ホール
主催・真樹ジム,山木ジム

レポート:磐田レン  写真:井原芳徳

第10試合 UKF世界フェザー級タイトルマッチ 5R
○ラウル・ロペス(キューバ/UKF世界フェザー級王者)
×ラビット関(山木ジム/MA日本Sバンタム級王者)
判定 2-0 (49-48,49-49,49-48)
※ロペスが王座防衛に成功。梶原一騎杯も獲得

 試合後、「フェザーじゃきつい、体重が重い」と力なく語った関。それが原因でこの所、試合途中で疲れてしまうという。
 1、2Rはほぼ互角の展開で、関のローがロペスの奥足に有効にヒットする場面も見られた。
 しかし、3Rになると関が失速。4Rになるとロペスのパンチが関を捕らえ始め、終盤は打ちこまれてしまう。
 5R、関も最後の力を振り絞りローを放つが、その疲れはピークに。それに対し、ラウルは積極的に攻撃を仕掛けていく。
 肘無しルールも災いし、結局判定で敗れてしまった関。今後は55kgからバンタムの間での試合をしたいと語った。MA軽量級のエースだけに、関のベストの体重での復活を期待したい。

◆関「駄目ですね。フェザーは。ナチュラルで58kgとかしかないんで、63、4kgの奴が落してきたらキツいです。」

◆ラウル「自分に日本に来て戦うチャンスを与えてくれて本当にありがとうございました。(関選手について?)非常に力が強く技も切れるファイターでした。ローキックが効きました。日本は大好きです。また戻ってきて試合がしたいです。」

第9試合 UKF世界ライト・ウェルター級タイトルマッチ 5R
△エリック・カスティアーノ(キューバ/UKF世界ライト・ウェルター級王者)
△武藤孝行(ビクトリージム/元MA日本ライト級王者)
判定 1-0 (50-50,49-48,50-50)
※引き分けによりカスティアーノが王座防衛

 キューバからやってきたチャンピオン、カスティアーノは33戦33勝(20KO)。今だ負け知らずのハードパンチャーだ。
 1R、カスティアーノは左ミドルからパンチの連続で攻めこむ。これに対し、武藤はローを軸にしながら詰めてパンチを狙う。
 2R、カスティアーノのパンチのラッシュにコーナーに詰まる場面も見られたが、武藤は冷静にローを返していく。
 3Rになると、武藤のローが有効にヒットしはじめ、4Rになるとカスティアーノの太ももが赤く腫れはじめる。
 しかし、試合後武藤本人も課題として「後一歩の所で終わってしまう」とコメントしたように、この後攻めきることが出来ない。逆に、カスティアーノにパンチを打ちこまれる場面も見られてしまう。
 結局、5Rも武藤は攻めきることが出来ず、両者決定的な差がないままゴング。ドロー判定となった。これにより、カスティアーノが王座を防衛した。

◆カスティアーノ「武藤は非常に強く、ガッツのあるファイターでした。自分は色々なコンビネーションを使って彼を倒そうとしましたが、倒せませんでした。(ドロー判定について?)良いパンチをかなり効かせたと思います。勝っているはずだと思いますが、まだ自分がチャンピオンでベルトを持っているので、納得してます。(ダメージは?)武藤の蹴りが強かったです。」

◆武藤「ローが当たっても、フィニッシュまで持っていけない。それが課題ですね。カスティアーノはパンチが重かったですけど、力はそんなに強くなかったです。(ドロー判定について?)しょうがないですね…」



第8試合 MA日本Sライト級タイトルマッチ 5R
×中林勇人(ビクトリージム/MA日本Sライト級王者)
○井上哲(山木ジム/MA日本ライト級王者)
判定 0-3 (47-50,46-50,46-50)
※井上がMA日本Sライト級の新王者に

 試合前、MAライト級のベルトを井上が返上。一階級上げてスーパーライト級のベルトへ挑戦となった。
 序盤から井上は積極的に前に出て、パンチを主体に攻撃を仕掛けていく。これに対して王者中林は防戦一方で手数が少ない。
 4Rになり前に出ていく中林。若干疲れの見える井上に対し積極的に攻撃を仕掛けるが、チャンスを得るまでには至らない。
 5Rも前に出る中林だが、井上はミドルでこれを返していく。結局、井上が危なげない試合展開で大差の判定勝利。35歳のベテランが見事新王者となった。

◆井上「団体が乱立する中でベルトを獲っても、正直実感わかないんですけど、代表権を勝ち取ったということで、全日本(キック)にリベンジしたいです」


第7試合 59kg契約 5R
○山田健博(東金ジム/MA日本フェザー級王者)
×天野哲成(マイウェイジム/元MA日本フェザー級王者)
2R 2'55" KO (パンチ)

 2R、天野のガードが下がった所に山田が右ハイキックを放ちダウンを奪う。どうにか立ちあがる天野だが、山田は一気にラッシュ。レフリーが試合を止めた。


第6試合 68kg契約 5R
×ランボー豊栄(東金ジム/MA日本ウェルター級5位)
○加藤督朗(PHOENIX/WMTAサウスパシフィックムエタイSライト級王者)
2R 2'30" KO (3ノックダウン)

 2R、打ち合いとなったところで、加藤が肘でランボーから最初のダウンを奪う。一気に攻めこむ加藤はパンチでこの後2度のダウンを奪い見事KO勝利。


第5試合 55kg契約 5R
○ヨンユット・ゲッソンリット(真樹ジム愛知)
×安倍乃泰彦(新潟山木ジム/MA日本バンタム級3位)
判定 3-0 (50-48,50-48,50-48)

 ヨンユットが終始前蹴りで距離をとり、自分のペースで試合を運ぶ。安倍乃は最後までリズムをつかむ事が出来なかった。


第4試合 ウエルター級(66.68kg) 5R
○萩野兼嗣(ビクトリージム/MA日本ウェルター級2位)
×俊太郎(士道館ジム/MA日本ウェルター級8位)
2R 1'27" TKO (ドクターストップ:肘打ちによるカット)

 打ち合いとなったところで、萩野が肘で俊太郎の額をカットし、ドクターが試合を止めた。


第3試合 バンタム級(53.32kg) 3R
○横山浩一(山木ジム)
×波平義彰(真樹ジム愛知)
判定 3-0 (30-27,30-27,30-28)
※2R左ストレートにより波平にダウン1あり

第2試合 ライト級(61.23kg) 3R
○文蔵(山木ジム)
×三幣一祐(花澤ジム館山)
1R 0'47" TKO (左フック)

第1試合 ウェルター級(66.68kg) 3R 
○ヤマカーマッキ−ジム(真樹ジム沖縄)
×滝沢尚也(マイウェイジム) 
判定 2-0 (30-29,30-30,30-29)

Last Update : 07/24

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