[日本キック] 6.29 後楽園 (レポ&写真):小野瀬敗れる! 石毛&中野が王者に
日本キックボクシング連盟 "2002 破壊シリーズ" 2002年6月29日 (土) 東京・後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第10試合 NKBウェルター級王座決定戦 5R ×小野瀬邦英(渡辺/日本ウェルター級王者) ○石毛慎也(NJKF・東京北星/NJKFウェルター級4位) 4R 0'49" TKO (カットによるドクターストップ) ※石毛がNKBウェルター級初代王者に
鍼灸院の院長・小野瀬と従業員の石毛の対決としても注目の集まったこの試合。石毛は以前一度だけ小野瀬とスパーリングした時、小野瀬のボディでダウンした経験がある。そのため石毛はお腹に針を打ったり、食事時間に配慮したりと対策を練ってきた。これが幸いしてか、小野瀬の序盤のボディ連打をしのぎきり、逆にミドル、膝、肘でペースをつかむ。そして3R、縦肘で小野瀬の額をカット。小野瀬の顔が血に染まる。3Rこそ2度のドクターチェックをかいくぐった小野瀬だが、4Rのドクターチェックで試合を止められてしまい、石毛が見事優勝を勝ち取った。 試合後の石毛は「負けて当たり前と思って挑戦した」「運が良かっただけ」「小野瀬先生のほうがプレッシャーがあったのでは」と、“上司”を気づかうようなコメントを発し続けた。松浦信次の引退により自動的に決勝進出権を得て、さらには優勝までも勝ち取ってしまった22歳の新星が、今後NKB王座を腰に巻きどのような活躍を見せてくれるか楽しみだ。
第9試合 NKBバンタム級王座決定戦 5R ○中野智則(APKF・パシフィック/APKFバンタム級1位) ×山本恭太(NJKF・大和/NJKFバンタム級4位) 判定 3-0 (50-49,50-48,50-48) ※中野がNKBバンタム級初代王者に
激しい応援合戦の中繰り広げられた決勝戦。スピードに勝る中野が距離を詰めてのパンチラッシュで山本を苦しめる。山本も右ロー中心の攻めを続けるが、中野の勢いを止めることはできなかった NKBバンタム級王座を手にした中野は、リング上で同門のTURBOらと恒例の「命」ポーズを披露。だが試合前から不調を訴えていた左上腕を骨折していたことが判明。9月以降他団体強豪との対戦も視野に入れていたが、長期療養に入ることとなった。再びアグレッシブなファイトが見られる日を待ちたい。
第8試合 NKB統一ランキング戦 ライト級 5R ×高野洋一(K-U・神武館/K-Uライト級1位) ○飯田誠一(NJKF・町田金子/NJKFライト級6位) 4R 2'05" TKO (カットによるドクターストップ)
2Rまで静かな展開だったが、3R残りわずかの場面で飯田がパンチで高野の目尻をカット。4Rは飯田が肘を傷口に集中しドクターストップ勝ちを奪った。
第7試合 NKB統一ランキング戦 バンタム級 5R ○海老沢朋和(平戸/日本バンタム級2位) ×獅子丸修平(NJKF・小国/NJKFバンタム級9位) 判定 3-0 (49-42,50-42,50-43)
獅子丸が試合中3度もダウンを喫するも、後半ラウンドからは反撃する場面もあった。
第6試合 NKB統一ランキング戦 フェザー級 5R ○馳 大輔(K-U・JK国際/K-Uフェザー級4位) ×中岡秀夫(大阪真門) 判定 2-0 (50-49,50-50,50-49)
クリンチの多い展開となったが、僅差で馳が勝利。
第5試合 ウェルター級 3R ×木村佳晴(杉並) ○加藤 健(NJKF・小国) 判定 0-2 (29-30,30-30,28-30)
第4試合 ウェルター級 3R ○高舘英嗣(杉並) ×藤城健一(渡辺) 判定 3-0 (30-28,30-28,30-28)
第3試合 62kg契約 3R ○高橋賢哉(渡辺) ×猪野大輔(日本プロキック・千葉) 判定 3-0 (30-26,30-26,30-26)
第2試合 ライト級 3R ○三好基之(杉並) ×大沢健幸(APKF・みなみ) 判定 3-0 (30-27,30-27,30-27)
第1試合 フライ級 3R ○加藤 誠(村越) ×岡田裕治(日本プロキック・千葉) 判定 2-0 (30-29,29-29,30-29)
Last Update : 07/24
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