[全日本キック] 5.4 北沢 (レポ&写真):安部、ヘビー級新王者に
全日本キック "HEAVY GUN 〜全日本ヘビー級王座決定トーナメント〜" 2002年5月4日(土・祝)東京・北沢タウンホール 観衆:294人(超満員札止め)
レポート:磐田レン 写真:井原芳徳
【大会前のカード&概要紹介記事】
第1試合 トーナメント1回戦/サドンデスマッチ(ヒジ禁止特別ルール) ×Suzuki3:26 (GENESIS/新空手'01全日本重量級3位) ○DEION (REX JAPAN/新空手'98全日本重量級王者) 3R 判定0-3 (27-29,27-30,26-29) ※1R、パンチでSuzukiにダウンあり ※2R、故意の投げにより、Suzukiに減点1あり ※DEIONの決勝進出
1Rから積極的に打ち合う両者。ラウンド終了間際、DEIONがパンチでダウンを奪う。 2Rも激しい打ち合いが続く。だがSuzukiが故意に投げを放ち減点を取られる。DEIONは頭をしたたか打ち「頭が真っ白になった」といい、ダメージ回復のインターバルが与えられる。これでリズムが狂い3Rは打ち込まれる場面が見られたが、前半のポイントを守りきり決勝進出を決めた。
第2試合 トーナメント1回戦 サドンデスマッチ(ヒジ禁止特別ルール) ○安部康博 (建武館/K-1'97ジャパングランプリ3位) ×長谷川康也 (J-NETWORK/前J-NETWORKヘビー級王者) 2R 0'52"KO (3ノックダウン) ※安部の決勝進出
97年K-1ジャパングランプリ第3位の実績を持つ安部は、今回のトーナメント優勝候補の筆頭。大会後「プレッシャーを感じました。絶対に負けられないという気持ちで望みました」と語ったが、それを反映するように、1Rは慎重な試合運びから始まる。そして2Rから気迫のこもったラッシュを見せ、最後は膝蹴りで長谷川を仕留めた。長谷川は「パンチが見えませんでした。対応できませんでした」と完敗を認めた。
メインイベント トーナメント決勝戦 サドンデスマッチ ×DEION (REX JAPAN/新空手'98全日本重量級王者) ○安部康博 (建武館/K-1'97ジャパングランプリ3位) 3R 判定3-0 (30-25,30-26,30-25) ※3R右フックにより、DEIONに2度のダウンあり ※安部が第2代全日本ヘビー級王者に
安部は一回戦同じく優位に試合を展開。3Rには「狙っていた」と言う右のクロスでダウンを奪うと、一気にラッシュをかけ2度目のダウンを奪う。KO勝利こそ逃したものの、周囲の期待通りに大差の判定で勝利をおさめた。 安部は「K-1への参戦は前回負けた時点でもう無いと自分の中で決めてます」と語ったが、今後の全日本のリングでの活躍次第ではゼロとは言えない。“いぶし銀”な存在感を、これからもまだまだ見せつけて欲しい。
◆安部のコメント 「最近、試合で練習通りのイメージで動けなくて、『これが自分の実力なのか』というのと『まだできる』という気持ちの間で葛藤して、悩んでいる時期がありました。K-1の藤本戦は、負けた気もしないんですが、試合した気もしなくて、何もしないで終わったような感じでした。 今日のトーナメントには『悔いの残るような試合はしたくない』と思って、気持ちを入れ替えて臨みました。 今後は自分の試合を見てくれた人が『ヘビー級は面白い』と思ってくれるような試合をして、ベルトの価値を高めていきたいです。 (ベルトを巻いてみて?)照れますね。良いもんだなと思います。」
<3回戦の結果>
第3試合 バンタム級3R ×村松三之 (J-NETWORK/アクティブJ) ○神後雅文 (月心会/デビュー戦) 3R 1'54"KO (パンチ) ※1R 村松にダウン1あり
第4試合 ウェルター級3R ×平 航 (REX JAPAN) ○TETSU (大誠塾) 判定0-3 (28-30,28-30,29-30)
第5試合 フェザー級3R ×栗原 毅 (作真会館) ○村山良和 (はまっこムエタイ) 2R 2'12" KO (3ノックダウン)
第6試合 ライト級 3分3R △降矢康勝 (GENESIS) △嵐田 茂 (REX JAPAN) 判定0-1 (28-29,28-28,28-28)
Last Update : 05/23
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