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[新日本キック] 3.24 後楽園 レポ&写真:武田、5月タイトル戦に向け快勝!

新日本キックボクシング協会
「GET FORWARD 〜前進〜」
2002年3月24日(日)東京・後楽園ホール

レポート:井原芳徳
写真:薮本直美
コメント編集:岩城健太郎

メインイベント 第12試合 日泰Jr.ミドル級国際戦 5回戦
○武田幸三(治政館/泰国ラジャダムナンスタジアムウェルター級・前チャンピオン)
×ビックベン・ノッパラットファーム(タイ/ラジャダムナンスタジアムウェルター級5位)
3R 1'04" KO (右ロー)

 武田の右ローが1Rから威力を発揮。ビックベンは太ももを叩いて挑発するが、明らかに効いている様子だ。2R武田は、組み付いての右肘→ボディ連打→右ローの連続攻撃で二度のダウンを奪う。こうなるとあとは時間の問題。3R武田は右ローで立て続けに3ダウンを奪い完勝した。5.26後楽園大会でのラジャダムナンジュニアミドル級タイトルマッチ・サゲッダーオ戦に向け武田が実力を見せつけた。

◆武田のコメント
「全体的に動きが固かったですね。もうちょっと試合をしたかったです。たまたまローが効いて、モチベーションの差で倒れたんだろうけど、チャラームダムよりは強かったです。いつも言いますけど、やればやるだけ金太郎飴のように強いのが出てくるなあって凄い感じます。ムエタイは本当に奥が深いです。こっちももう一個上に行かないとだめですね。(ジュニアミドル級での試合は?)まあ楽は楽ですね。減量はもちろんありますけど、以前はプロテインを飲んで筋力を付けることしてませんでしたから。別にスピードも落ちてるわけじゃないし、パワーも増してますし。」

◆ビックベンのコメント
「痛い。ローが重くて痛い。(今日の対策は?)肘が得意なので肘を狙うつもりだった。ローでのKO負けは初めてだ。今、兵役中だからタイに帰ったら軍隊に戻る。今回は試合だから特別に許可を貰った。」

メインイベント 第11試合 日本フライ級タイトルマッチ 5回戦
○深津飛成(伊原/チャンピオン)
×モンチーエシマ(治政館/2位)
3R 2'56" KO (パンチの連打による)

 深津のセコンドが、モノクロ写真の入った額縁を抱えて入場。中に映るのは深津の先生でもあり親友のJOM氏が、ロープ越しに深津に話し掛けているシーンだ。なんとJOM氏は大会直前に交通事故で亡くなってしまった。深津は惜別の情を込めるかのようにローをエシマに叩き込む。さらに左右のフックでプレッシャーをかける。7戦6勝1分とこれまで無敗のエシマも深津の迫力ある攻めに防戦一方となる。2Rには深津が左アッパーを効かせてから、左ロー・左フックの連続技で1ダウンを奪う。ラウンド終盤にも左フックでダウン奪取。3Rには飛び膝蹴りをくり出すなど完全に深津のペースだ。右ストレートで1ダウンを奪い、さらにコーナーにつめて左右のフックを叩き込んでダウンを奪った所で、レフェリーが試合をストップした。
 深津は遺影を抱え「どこにいるかわからないけど、今日はコーチが見にきてくれていると思います」と涙声でマイクアピールした。

◆控え室での深津のコメント
「うれしいです。今日だけは絶対倒そうと思った。あいつに見せたかった。リング上では泣くのは辞めようと思ったけどあいつの写真見たら・・・今日はあいつの事だけしか考えて無かったです。」

メインイベント 第10試合 56kg契約 5回戦
○菊地剛介(伊原/日本バンタム級チャンピオン)
×風神和昌(野本/日本バンタム級3位)
判定3-0 (50-49,50-49,50-49)

 エシマと同じく風神も9戦7勝2分と無敗。ノンタイトル戦だが、風神にとっても菊地にとってもタイトル戦と同じぐらい重要な試合だ。
 風神は左右のフックを当て、活きの良さを見せる。菊地は極端に防戦一方にはならないものの、攻めが単発にとどまる。5R風神のラッシュを防ぎきり、左のローとフックを効かせて菊地が辛勝。菊地は控え室で記者に囲まれても「何にも言う事はないです」と話しただけでずっと無言だった。

セミファイナル 第9試合 日泰ライト級国際戦 62kg契約 5回戦
○石井宏樹(藤本/日本ライト級チャンピオン)
×サーイヤン・チューワッタナ(タイ/泰国ライト級)
判定3-0 (50-47,50-49,50-49)

 石井が左右のコンビネーション中心に試合の主導権を握る。石井のローをサーイヤンが嫌う場面も。5Rは石井が左右のパンチとミドルキックで完全に攻勢となったが、ローを叩き込めずダウンを奪うには至らなかった。

◆石井のコメント
「(パンチが入ってましたが?)パンチよりローで倒したかった。体調は良かった。(反省点は?)詰めが甘い、それだけです。ローで倒せたら美味しいお酒が飲めたんですけどね。」

セミファイナル 第8試合 68kg契約 5回戦
△北沢勝(藤本/日本ウェルター級チャンピオン)
△鷹山真吾(尚武館/日本ウェルター級4位)
判定1-0 (50-49,50-50,50-50)

 鷹山が大振りなパンチで当て、北沢もパンチ・肘・ミドルなどで攻めるが、互いに決め手に欠きドローに終った。

◆北沢のコメント
「正直やりにくかったです。(効いた攻撃は?)無いです。でも自分の攻撃も効かなかったと思います。お客さんに申し訳無いです。本当に悔しい、笑ってごまかさないとどうなっちゃうかなって感じです」

◆鷹山のコメント
「パンチが見えなかった。懐に飛び込みづらかった。1、2回効いたなって攻撃はありました。でも上手くかわされました。そこが課題ですね。タイトル戦やらしてもらって2階級制覇を狙いたいです。ベルトが視野に入りました。今年中には獲りたいです。」

第7試合 日泰国際戦 68kg契約 5回戦
×米田克盛(トーエル/日本ウェルター級・前チャンピオン)
○デンスッキー・マハーチャイウラー(タイ/泰国Jr.ミドル級4位)
判定0-2 (48-50,49-49,49-50)

第6試合 日韓ミドル級国際戦 5回戦
×寺岡義洋(藤本)
○金 珍佑(ウットゥム/韓国ミドル級1位)
5R 1'41" TKO (タオル投入)
※当初出場予定の松本哉朗(藤本/日本ミドル級チャンピオン)から寺岡に変更。セミファイナルから第6試合に移動

第5試合 フェザー級 3回戦
○高修満(伊原)
×平拳二(治政館)
1R 1'59" TKO (左眉のカットによるドクターストップ)
※当初出場予定の横山源一(トーエル)から平に変更

第4試合 バンタム級 3回戦
○良平(トーエル)
×谷正亮(尚武会)
判定3-0 (30-27,30-27,30-27)

第3試合 フライ級 3回戦
○山下雄介(伊原)
×仲西智(藤本)
判定3-0 (30-28,30-29,30-28)

第2試合 ヘビー級 3回戦
○田久保克己(伊原)
×山崎康臣(尾田)
判定3-0 (30-26,30,27,30-26)
※当初出場予定のコーリー・ウェアー(伊原)から田久保に変更

第1試合 ライト級 3回戦
○関野義男(治政館)
×伊藤明(横須賀大賀)
判定3-0 (30-26,30-27,30-26)

Last Update : 04/09

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