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[新日本キック]ライト級ランカー対決、3位井場が1位中川を4度倒す圧勝/2.10ディファ有明大会結果

新日本キックボクシング協会”Fight V”
2002年2月10日(日)東京・ディファ有明

速報・写真:薮本直美

第14試合 メインイベント ライト級/5回戦
×中川タカシ(トーエル/日本ライト級1位)
○井場洋貴(治政館/日本ライト級3位)
判定0-3(39-50,41-50,41-50)


 ライト級1位の中川タカシと3位の井場洋貴の上位ランカー対決は、井場が4度のダウンを奪った末の判定勝利という予想外の一方的な結末となった。
中川は昨年1月にタイトルマッチで、井場は昨年5月にノンタイトル戦で、ともに同級王者石井宏樹に敗れている。勝利した方がその再戦に一歩踏み出ることが予想される。

首相撲を得意とする中川に対し、井場は距離をとって左右フックからのローキック、そして接近戦ではカウンターの右、あるいは肘で攻め手を封じる。
2R終盤、井場はラッシュから右フックで立て続けに二つのダウンを奪う。さらに3Rにも2度のダウンを追加。これで井場のKO勝利は時間の問題と思われた。しかし打ち疲れを懸念したセコンドの指示もあり4R以降井場は手数を控え、さらに中川の驚異的な粘りもあってそのまま最終ラウンドの終了ゴングを迎えた。
結果は最大11ポイント差もつく井場の大差判定勝利。井場が石井への挑戦権をぐっと引き寄せることになった。




井場コメント
「2・3Rで2回ダウンとって、KOで決めようと思ったんですけど、結局倒せずにスタミナが心配になって。4R体力回復に努めて5Rで行こうと思ったんですけど、そこまで回復せずに終わっちゃって倒せませんでした。
今回の試合はタイトルマッチを視野に入れてました。1位の中川選手、2位のマサル選手が(王者の石井宏樹に)タイトル挑戦して失敗した直後で、今回3位の自分が今日1位の中川選手に勝てば、次タイトルマッチのチャンスが必ず巡ってくると思って一生懸命いきました。
(相手の中川について)長江師範から(首相撲に)入られる前に全てジャブなり、左に回って左フックなりで止めろと指示を受けていたので、それを守って戦いました。作戦通りでした。
3Rのダウンで一気にいきたかったんですけど、ゴングに止められて・・・4Rはスタミナのこともあったんですけど、セコンドからも4Rは様子見で行けるときは行くように指示があったのでジャブとローだけで行きました。
石井選手とは昨年ノンタイトルで戦っています。この時はこっちが出ようとするところを上手く逃げられたので、次回やるときには、相手が逃げてもそれをさらに追いかけていけるようにして、詰めていきたいと思います。タイトルマッチの自信は・・・あります。パンチ、特に右ストレートさえ当たれば倒せる自信はあるので、後は相手の上手いディフェンスに対してどう当てるか、というところにあると思います。判定では勝てないと思うので、倒して勝ちます。」

中川コメント
「やられちゃいましたね今日は。ローを意識しすぎてパンチをもらってしまいました。
こっちは首相撲につかまえてから肘狙ってたんですけど、入り際のテンカオからその先を捕まえさせてくれませんでした。そこでイラついたところでパンチもらっちゃいました。
今日勝ったら海外路線も狙っていたんですけど、これで1から出直さないと。
井場選手とはもう一回やりたいですね。打ち合えて気持ちよかったです。
前回のムァンファーレックとの試合で拳を粉砕骨折してて、パンチが思うように出せなかったんです。まだ手にボルト入ってます。言い訳ですけど。」


第13試合 セミファイナル 日・泰バンタム級国際戦/5回戦
×蔦謙介(藤本/日本バンタム級1位)
○ジャワリット・チューワッタナ(泰国バンタム級)
判定0-3(48-49,48-50,48-50)

前バンタム級王者で現・同級1位の蔦謙介。若手の追い上げもあって最近は影が薄い。その意味でも久々の国際戦で存在感を見せ付けたかったのだが・・・。
安定し隙の見当たらないジャワリットの前に蔦の攻撃は単発に終わり、突破口を見出せない。ジャワリットも4Rまでは有効な攻撃を見せなかったが、最終ラウンドになって突如ラッシュ。蔦をコーナーに釘付けにし、スタンディングダウンを奪う。結局これが勝敗の分かれ目となり、ジャワリットが明白な判定勝利をものにした。


第12試合 フェザー級/5回戦
○鈴木敦(尚武会/日本フェザー級2位)
×今村歩(トーエル/日本フェザー級8位)
KO 3R 1'22"

第11試合 ウェルター級/5回戦
○清水政和(治政館/日本ウェルター級7位)
×ケイゾウ松葉(藤本/日本ウェルター級8位)
TKO 3R 1'19"(ドクターストップ)

第10試合 フライ級/5回戦
×吉川靖(伊原/日本フライ級4位)
○スダッチ(ホワイトタイガー/日本フライ級)
KO 4R 1'14"

第9試合 ライト級/4回戦
○石川隼(宮川/日本ライト級)
×正田孝平(藤本/日本ライト級)
KO 4R 2'26"

第8試合 バンタム級/4回戦
○新宅大介(伊原/日本バンタム級)
×佐藤優悟(治政館/日本バンタム級)
判定3-0(40-38,40-38,40-38)

第7試合 ウェルター級/4回戦
△ヒロ本間(野本/日本ウェルター級)
△中西健太(藤本/日本ウェルター級)
判定0-0(40-40,40-40,40-40)

第6試合 ウェルター級/3回戦
△博一(誠真/日本ウェルター級)
△中澤賢(治政館/日本ウェルター級)
判定0-0(29-29,30-30,30-30)

第5試合 ライト級/3回戦
○小林ひろし(治政館/日本ライト級)
×中山大(トーエル/日本ライト級)
判定3-0(29-29,29-26,29-26)

第4試合 フェザー級/3回戦
×長谷川匡(伊原/日本フェザー級)
○エンペラー達志(ホワイトタイガー/日本フェザー級)
判定0-3(27-30,28-30,27-30)

第3試合 ウェルター級/3回戦
×後藤貴志(トーエル/日本ウェルター級)
○植木攻(尚武会/日本ウェルター級)
判定0-3(26-27,26-27,26-27)

第2試合 フェザー級/3回戦
○飯森元太(ホワイトタイガー/日本フェザー級)
×豊野進也(尚武会/日本フェザー級)
KO 3R 2'39"

第1試合 フライ級/3回戦
○ばぶるす鈴木(尾田/日本フライ級)
×谷 正亮(尚武会/日本フライ級)
TKO 2R 2'00"(ドクターストップ)
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Last Update : 02/11

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