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[一撃] 1.11 旗揚げ戦カード決定。極真外国人強豪が多数出場

K-NETWORK“一撃”旗揚げ戦
2002年1月11日(金)東京・代々木第2体育館


▼(12月19日掲載情報)主要対戦カードが発表された(下記参照)。メインの野地 vs. 武蔵は既に発表のとおり。団体の枠を越え松本哉朗(新日本キック)、中村高明(全日本キック)が出場。オープニングファイトでは、今年の全日本新空手道選手権大会・重量級優勝で、K-1ジャパンGP出場経験のある百瀬竜徳が、フランシスコ・フィリォのスパーリングパートナーを務めるマウリシオ・ダ・シルバと対戦する。他にも極真の外国人が多数出場するが、中でもセルゲイ・プレカノフは今年の全世界ウェイト制重量級の準決勝で数見肇を苦しめた強豪。グローブマッチ初戦に注目が集まる(相手は未定)。

▼「時代に迎合してはいけないが、適応していかなければならない」という理念を中心に、極真空手の実践性を試す場として設立された噂の新格闘技イベント「Kネットワーク」の旗揚げ記者会見が、10月25日・東京池袋のメトロポリタンホテルで行われた。(左写真は大会ポスター)
「団体の交流、プロ・アマの交流、技術の交流の場にしたい。KネットワークのKは、既にK-1の石井和義・正道会館館長が言っておられる通り空手、キック、カンフーなどを意味していますが、私事で言えばそこに極真のKも含まれると考えたい」と実行委員長を務める松井章圭館長が語るとおり、極真所属選手達が、世界トップクラスのプロ選手達と拳を交える場所になっていきそうだ。

 他のプロ格闘技団体と一線を画してユニークなのは、なんといっても闘いの場となるリングの形状で、八角形のリングにロープを張ったものが採用されるという。これは従来の四角形のリングにおけるコーナーでの膠着を避け、広い面積の闘いの場で自由にお互いの技術をぶつけあって欲しいという配慮があるという。またルール面でもK-1 ルールに準じた立ち技の試合に加えて、K-1 vs. 猪木軍対抗戦の藤田和之 vs. ミルコ・クロコップで採用されたような総合格闘技ルールでの試合も行われるという。まさに、全局面における空手の有効性を追求する極真空手ならではの設定であると言えるだろう。

 来年1月11日に代々木第二体育館で開催される旗揚げ戦「一撃」では、このところ全日本キックに参戦、ヘビー級キックボクサーとして三連勝中、新境地を開きつつある野地竜太が正道会館のエース武蔵を迎え撃つビッグカードが準備された。今年八月のK-1 JAPAN GP決勝戦で、極真から刺客ニコラス・ペタスに破れた武蔵にとって、まさにリベンジへの最高の舞台となる。
 武蔵は「今年の世界GPに日本人選手が居ないのは僕の責任。今館長が進めている総合への取組には全く興味がないというか、そんなことをやってる場合じゃないと言う感じです。まずペタスを引きずり出すために野地選手には絶対負けられない」と語る。ペタスに破れてから、三週間何も手に付かず、それからもただ空手の練習に没頭していたという苦境の日々を明かした。今回のオファーでようやく復活への光明を見いだしたという武蔵。格闘技界の話題を独り占めにした観のあるK-1 vs. 猪木軍の抗争にあえて背を向け、敵地に乗り込む決意を固めた今、武蔵は心機一転の意味も込めてかこの日すっぱりと坊主頭に刈り上げていた。なおルールはK-1 ルールに準じた立ち技ルールとなる模様。

「Kネットワーク」では今後年二回のペースでの大会開催を目指しており、野地の他、キックマッチにギャリー・オニールらの参戦を考えており、K-1あるいはPRIDE、全日本キック、国士会館といった協力団体からの選手派遣を受けてマッチメイクを進めていく予定だという。果たして、新しい形での空手技術の精進を目指すこの大会が、プロ格闘技乱立傾向にあるこの時代にどのような波紋を起こすか見守っていきたい。(井田英登)

K-NETWORK PRESENTS “一撃”旗揚げ戦
日時 : 2002年1月11日(金) 開場17:00/開始18:30
場所 : 東京・国立代々木競技場・第2体育館
主催 : K-NETWORK運営事務局/(株)ファーストウェーブ(TEL. 03-5369-3681)

メインイベント
野地竜太(日本/極真会館)
武蔵(日本/正道会館)

セミファイナル   
セルゲイ・プレカノフ(ロシア/極真会館)
[K-1 JAPAN戦士]

第4試合
ギャリー・オニール(オーストラリア/極真会館)
松本哉朗(日本/新日本キック・藤本ジム)
     
第3試合
ネステロフ・ヴィアチェスラブ(ロシア/極真会館)
中村高明(日本/全日本キック・藤原ジム)
        
第2試合
マルコス・コスタ(ブラジル/極真会館)
阿部重男(日本/K-NETWORK西日本)
       
オープニングマッチ
マウリシオ・ダ・シルバ(ブラジル/極真会館)
百瀬竜徳(日本/至誠館)

※他1試合
※スペシャルマッチとして、ボクシングマッチも1試合予定



Last Update : 12/19 18:06

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