第1回日本オープン草VTトーナメント大会・レポート
▼「“VT”は見るよりやるモノだ! 」というコンセプトを掲げたアマチュア総合格闘技大会、「第1回日本オープン草VTトーナメント大会」が26日(日)横浜・タイガープレイスで行われた。タイタンファイト等のアマチュア大会に出場している“木村プロ”こと木村正章氏を中心としたインターネットの掲示板仲間が主催し、ルール制定から運営まで手作り感あふれる大会となった。音響設備の整った会場のため、選手の入場時には入場テーマが流れるほどの凝りよう。しかしやるのは総合格闘技なので安全面への配慮も十分行き届いており、保険の加入、ドクターの配備、ヘッドギア等の防具の着用はもちろんのこと、格闘技初心者の参加を想定しているため、決勝以外では首から上への打撃を禁止し、ダウンや関節技での一本でもいわゆる通常の「見込一本」よりも早い段階に試合をストップさせていた。レフェリーを務めたのは木村氏で、ジャッジはタイガープレイスの久松勇二とチーム品川の品川氏。とある試合で顔面への膝蹴りの反則を木村氏が見過ごし、品川氏が指摘するなどルールの合意が不十分な場面も見られたが、怪我人もなく無事に大会は終了した。表彰式の後、木村氏の号令による「1、2、3、ダー」で大会は締めくくられた。
今回は参加選手が少なかったせいもあり、最大で81kg、最小で58kgの無差別級で争われたが、主催者は今後階級別のトーナメント開催を視野に入れているという。第1回ということでなにかと試験的な意味合いの強い大会となったが、次回以降はより洗練された運営が期待できそうだ。(井原芳徳/2001.8.29)
第1回日本オープン草VTトーナメント大会
主催:日本草VT実行委員会/wpyグループ
2001年8月26日(日)横浜・タイガープレイス
◆試合結果
第1試合 一回戦
○白井裕一郎(K's club)(腕十字固め0:34)×大貫篤史(チームPROTECH)
第2試合 一回戦
○坂村翔一(フリー)(KO4:30)×石神慶久(七転八倒流合気道)
第3試合 一回戦
○橋口秀好(タイガープレイス)(レフェリーストップ1:21)×中山美央(フリー)
第4試合 一回戦
○白井裕一郎(K's club)(KO1:53)×藤田篤則(チームPROTECH)
(※シードの藤田が第1試合勝者の白井と対戦)
第5試合 一回戦
○美木航(和術慧舟會東京本部)(チョークスリーパー2:01)×早川潤(チームPROTECH)
第6試合 準決勝戦
○白井裕一郎(旗判定3−0)×坂村翔一
第7試合 準決勝戦
○美木航(ストレートアームバー2:05)橋口秀好
第8試合 決勝戦
○美木航(ポイント差4−1)×白井裕一郎
優勝:美木航(和術慧舟會東京本部)
準優勝:白井裕一郎(K's club)
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