村浜、ホーキに完敗/DEEP2001 8.18横浜(写真追加)
DEEP 2001 in YOKOHAMA 2001年8月18日(土) 会場:横浜文化体育館
(レポート:井原芳徳 写真:飯島美奈子)
第1試合 5分3R ○大久保一樹(U-FILE-CAMP) ×カト・クン・リー(メキシコ/フリー) 1R 3分5秒 腕ひしぎ十字固め メキシコ出身のベテランプロレスラーで喧嘩屋とも評されていたリーだったが、キャリアの浅い大久保にあっさりマウントを許し腕を極められ完敗。
第2試合 5分3R △窪田幸生(パンクラス横浜) △上山龍紀(U-FILE-CAMP) 判定0-0(30-30,30-30,30-30)
1月大会でドローとなった試合の再戦。お互いスリーパーのチャンスを何度も逃すフラストレーションの溜まる展開で、今回もドローに終わった。
第3試合 5分3R ×謙吾(パンクラス東京) ○ドス・カラスJr(メキシコ/AAA) 1R 50秒 レフェリーストップ(投げによる右腕骨折)
メキシコ出身の人気プロレスラーの息子が参戦。差し合いの後強引な腰投げでテイクダウンしたところ、謙吾が右手をマットに突いた時にヒジを負傷。すぐにレフェリーストップがかかり、謙吾は担架で運ばれた。謙吾は右ヒジ関節骨折で全治3ケ月の模様だ。Jrの真価がはっきりわからないまま終わった試合だった。
第4試合 5分3R △郷野聡寛(チームGRABAKA) △ダスティン・デニス(ブラジリアン・トップ・チーム) 判定1-0(30-30,30-30,29-28)
郷野がBTTの新鋭・デニスの柔術テクニックに苦戦。開始早々からパスガードを許す。下から三角を狙われるが、強引に高く持ち上げマッとに叩き付ける。「マット・ヒューズのようで、楽しかったですね」と郷野 。しかしその後狙われた三角は深く極まってしまいピンチ。なんとか脱出した郷野 だったが、その後もデニスの下からのアームロックなどの攻めに翻弄され、なかなかパスガードもできない。そのまま膠着状態が繰り返され試合終了し判定はドロー。郷野 は「ああいうのにとっとと勝てないとプロとして飯が食えませんよね」と凡戦に反省した内容だった。
第5試合 5分3R ○坂田亘(EVOLUTION) ×エイドリアン・セラーノ(アメリカ/柔術&フリースタイルグラップリング) 1R終了時 レフェリーストップ(セラーノ眼球の負傷)
坂田リングス離脱後初試合。たまたま観戦に来ていた高阪剛がセコンドに付く(二人は数日前に電話で話したが、練習は一緒にしていないという)。1R、坂田がガードポジションのまま膠着が続いたが、後半には下からの三角絞め、アキレス腱固めで優位に試合を運ぶ。だがアキレス腱固めの時に坂田の蹴り足がセラーノの目に入ってしまう。セラーノはインターバル中に痛みを訴えレフェリーが試合をストップした。「もっと色々やりたかったことがあったんですけど、こんな終わり方になったのは悔しいです」と語る坂田だが、ここまでの試合内容を見るかぎり、今後の活躍に期待できそうだ。
第6試合 5分3R ×藤井克久(フリー) ○ホジェリオ・ミノトゥロ・ノゲイラ(ブラジリアン・トップ・チーム) 1R3分59秒 腕ひしぎ十字固め
あのアントニオ・ノゲイラの実の双子の弟、ホジェリオがMMAデビュー。セコンドには兄も付く。打撃も練習しているというが、得意の組み技に徹し、サイドポジションからの腕十字で華麗に一本。
第7試合 5分3R ○菊田早苗(パンクラスGRABAKA) ×シェマック・ウォレス(コロンビア・マーシャルアーツ・ジム) 1R1分52秒 レフェリーストップ(マウントパンチ)
菊田がテイクダウン、パスガード、マウントという定石通りの攻めでウォレスを追い詰め、関節一本を狙うかと思いきや、マウントパンチの連打で勝利。菊田はメインでの近藤の敗戦を受け、9月30日パンクラス横浜文体大会での美濃輪育久とのライトヘビー級タイトルマッチをぶち上げ、パンクラス尾崎社長もこれを受理した。
第8試合 5分3R ×村浜武洋(大阪プロレス) ○ジョン・ホーキ(ブラジル/ルイス&ペデネイラス柔術) 1R4分29秒 腕ひしぎ十字固め
開始早々、ウォームアップしきれていない村浜をホーキがタックルでテイクダウン。サイド、マウント、パンチの連打で村浜をうつぶせにさせ、バックからスリーパーで脅かす。村浜は1月のDEEPでのホイラー戦のように粘りを見せたが、ホーキは上のポジションに移行すると、あっさり村浜を腕十字で斬って落とした。村浜は「完敗ですわ。やるべきことやってないですから、負けたのはしょうがないですわ。ホイラーは柔術の寝技やったけど、ホーキはバーリトゥードの寝技やったんで、その違いが出ましたね」と己の技量不足を認めていた。
第9試合 5分3R ×近藤有己(パンクラス東京) ○パウロ・フィリョ(ブラジリアン・トップ・チーム) 判定0-3(28-30,29-30,29-30)
フィリョが上になりパスガードをうかがいながらパンチをコツコツ打ち落とす展開の繰り返される単調な試合に。近藤もスタンドでの飛び膝蹴り、グラウンドでの潜り込んでの足関節狙い、ブリッジでのリバースなど見せ場もあったが、有効打がなく判定負け。近藤は「課題の残る試合だけど、自分の中では少しずつ進歩している感じがする」と前向きな言葉を残したが、尾崎社長は「近藤を第1試合からやり直させます」と厳しいコメント。船木に次ぐエースとして期待された男は、崖っぷちに立たされることとなった。
Last Update : 09/27 07:32
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